釣りを始めたばかりの初心者から上級者まで誰でも手軽に狙える人気ターゲットのカサゴ(ガシラ)。もちろんエサでも狙えるが、今回はルアーで堤防や岸壁の際を狙うガシリングで効果的な3つのアクションを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:杉本 隼一)
カサゴの生態と特徴
カサゴは関西では「ガシラ」九州では「アラカブ」と呼ばれ全国幅広いエリアに生息している魚だ。根魚(ロックフィッシュ)の代表的存在でもあり身近な波止や岸壁、漁港など隠れるカサゴが隠れることができる場所、いわゆるストラクチャーがあればどこでも釣る事ができる。
海底の起伏の変化がある場所やヘチ際で身を隠しながら獲物を待ち伏せしており目の前を通った獲物を積極的に捕食するため、ルアーへの反応も良い。
昼夜問わず釣れる魚だが、夜になるとヘチ際ではかなり上のタナでも食ってくる事がある。私の推測ではあるが、暗くなると警戒心が低くなり餌となるエビやカニ等の甲殻類が豊富な浅いタナまで上がって来ているのだと推測している。
夜のヘチ際カサゴゲームのタックル
ロッド:6ft前後のアジングロッドやメバリングロッドが取り回しも良く使いやすい。硬さはL(ライト)クラスがおすすめ。
リール:2000番クラスの小型スピニングリールが使いやすいだろう。
ライン:ナイロンやフロロカーボンの1.2号(5lb)前後、またはPE0.4号+ショックリーダー(フロロカーボン1.5号程度)が使いやすい。
ルアー:1g~3g前後のジグヘッド+ワーム。ワームのカラーはピンクやオレンジなど目立つものが効果的。
夜のヘチ際カサゴゲーム攻略法3選
次は、基本となるおすすめなアクション方法を3つ紹介しよう。
1,スローなフリーフォール(自然落下)
軽いジグヘッドを使用してフリーフォール(自然落下)させるだけでもかなりアピール力がある。ここでポイントとなるのは出来るだけ軽量なジグヘッドを使用する事。
夜のカサゴは先述の通りヘチ際の中層から上でもアタックしてくる事が多く、いかに魚に長くルアーを見せられるかが重要となる。
軽いジグヘッドでカサゴの目の前をゆっくり通過させる事で魚が気づきやすく、バイトチャンスを増やす事ができる。
フリーフォール中はルアーの落下が止まる等アタリが分かりづらい事が多いのでリールのスプールを指で押さえながら少しずつラインを出していくとアタリがとりやすい。
2,ボトムからの巻き上げ
意外な事にボトムからゆっくりただ巻きしてくるだけでかなりのバイトがある。他のアクションで食わなくても同じ場所を巻き上げで攻めたら一発で食う事も多い。
リールを巻く際に、ハンドル1回転につき約2秒程度のかなりゆっくりとしたスピードが目安となる。巻き上げではアタリが分かりやすいので私が一番おすすめするアクションだ。
3,ルアーを小刻みにシェイク
カサゴ狙いでは鉄板のアクション。ロッドで小刻みにルアーを動かしてアピールする。(2)の巻き上げアクションと組み合わせてもとても効果的だ。例えば、ただ巻き→シェイクしながらただ巻き→ただ巻き…のようなコンビネーションも面白い。
やり取りのコツ
カサゴはヒットするとヘチ際の窪みや穴に潜ろうとする。そのためリールのドラグは締め気味にして手前に潜られないようにロッドをヘチ際と逆(沖向き)に出してやり取りすると効果的だ。
少し強引にやり取りするのがポイントだ。
夜のカサゴゲームでの注意点
むやみに海にライトを照らすと魚が警戒してしまうので注意する事。また、カサゴゲームに限った事では無いが、夜釣りの際は暗いので足元に注意して釣行しよう。
よそ見しながら歩くと突起物などで転倒しやすいので、知った場所だからといって注意を怠らぬようにしてもらいたい。
<杉本 隼一/TSURINEWS・WEBライター>