ルアーフィシングで根強い人気を誇るブラックバス釣り。今回は、所謂ワームやハードプラグではなく、フライフィッシングでバスを釣るための、フライルアーに着眼する。意外と簡単に出来るバス釣り用オリジナルフライの作り方を紹介しよう。
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース 関東編集部・小谷)
フライ×バスフィシング
バスフィッシングといえば「ルアーを使う」というイメージが強いのではないだろうか。クランクベイトやスピナーベイトで広範囲を探ったり、ワームでネチネチ小バスや見えバスの口を使わせたり、はたまたビッグベイトで大物一発狙いしたり釣り方も様々。
ルアーだけでも多種多様な攻め方がある。なかでもトップウォータープラグを使うと、たとえフッキングしなくてもバスの反応を見ているだけでもアツくなれる。そんなトップウォーターゲームを楽しむ選択肢として、筆者は数十年前からフライフィッシングで狙っている。そこで、バスが釣れるオリジナルのドライフライの作り方を紹介する。
バス用フライ作成のきっかけ
バスを狙うフライとしてメジャーなのがポッパー。しかし、今回はまったくのオリジナルフライを作る。
このフライを作るきっかけになったのはバスもいる管理釣り場での釣行がきっかけ。フライで狙っていると、インジケーターにはなぜか何度もアタックしてくるバスが複数いる。「ここまで食ってくるならインジケーターに寄せてしまえ」、というのがそもそもの発想。実績も高く、何より簡単に作れることがおすすめする点だ。
レシピ
簡単に作成可能なオリジナルフライを紹介する。
材料
・フック♯8~12
・フォームシリンダー(6本入り¥600)
・ダビング材(ボリューム感が出せればなんでもOK)
・マラブー(各色用意する)
・ラバースカート(1本でOK)
作り方
1.まずはハリを固定して下巻きをしておく。
2.マラブーを固定する。
※詳細は前回ビーズヘッドマラブー編を参照
3.フォームシリンダー(1パック¥600くらい)をフックに合わせて適当な長さにカット。
4.ダビング材をスレッドに付けて巻いていく。
5.ボディーにボリューム感を持たせる。
6.ラバースカートを交差するようにして、フックの下側に付ける。
7.ラバーが長かったら適宜切り、先ほど切ったフォームシリンダーを固定し、最後はフィニッシャーを使って留めれば完成。
メリット&デメリット
このフライの利点はとにかく何度使っても沈みづらいこと。半永久的に浮力が保たれるので繰り返し使える。いわゆる虫パターンの時期だけでなく、表層を意識している魚がいれば通年使うことができる。
ビジュアル的には「なんじゃこりゃ?」という感想を持たれるだろうが、「足を付けてアバウトに昆虫っぽくしてみた」程度のイメージで作っているこのフライでバスが口を使わすことができるのも事実。
「絶対に虫に完ぺきに似せた外見にしなくちゃいけない」という固定概念は捨てて、自由な発想でオリジナルフライを作ってみよう。
ちなみに足を付けないで作ると、管理釣り場でトラウト爆釣ドライフライになるゾ。
<小谷/TSURINEWS・関東編集部>