外房片貝にある海の釣り堀・九十九里海釣りセンターは、多種多様な魚が放流され「とにかくよく釣れる」と評判。日曜、祭日には多くの家族連れやカップルでにぎわいをみせている。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 坂本康年)
九十九里海釣りセンターで狙えるサカナ
メインのターゲットはマダイだが、大量に入っているようで、まさに”釣れすぎ注意報”。
原則、釣り放題で釣った魚はすべて持ち帰りOKなのだが、この魚に限っては20尾の制限付き。スタッフに聞いたところ、最高は1時間半で20尾に達したという。マダイはほどほどにして、ほかの魚を狙って楽しむのが常連の過ごし方だ。
マダイのほかには時期的にワラサ、イナダ、ワカシのブリっ子3兄弟からカンパチ、シマアジ、ヒラメ、カレイが有望。面白いところでコショウダイなども。
オーナーの一番のコンセプトでもある「子どもや女性にたくさん釣ってもらいたい」という願いは十分達成されているので、あとは玄人筋の喜ぶ大物狙い用、マニアックな人のイセエビなど。数え上げたらきりがないほど、多くの魚を放流するのが同センターの看板でもある。
初めての釣果は好調
8月18日(日)はお盆期間ということもあり多くの来場者で大にぎわい。
やはり家族連れが多く、栃木県鹿沼市から来た石川さん一家は、海なし県から遠路はるばる3時間かけて「ついでに海を見よう」と来場。初めてながらそこそこ釣って満足したようだ。
大物狙いのスペシャリストも
佐倉市の鈴木さん一家は初挑戦だが、父親はカジキからマグロまで大物狙いのスペシャリスト。
「きょうは家族サービスに徹します」と、竿を握らずアドバイスだけ。大物もいいが、家族の喜ぶ顔も最高の獲物だろう。
初マダイにテンションアップ!
松戸市からの鈴木さん一家はよく来るらしいが、当日は4歳のちとせちゃんが初めて一人でマダイをゲット。すごい引きにびっくりしたようだが嬉しそう。それを見ている両親はもっと笑顔だ。
長純音さん(墨田区)はおじさんと恋人の3人で来場、初めて釣るマダイにビックリ。奇麗な魚ながら、強い引きに新鮮な感動を覚えたようだ。
親子で釣りを満喫
山田剛健くん(6歳)も初めて。なかなか釣れなかったが、辛抱の末にマダイをゲット。母親とともに喜び倍増。
西村陽喜くん(7歳)も初挑戦ながら、父親の指導よろしく次々に赤い魚をゲット。
2年前まで八丈島に住んでおり、シマアジやヒラマサを狙っていたらしいが、松戸に引っ越してからは、釣りはご無沙汰。今回は息子を連れて、きのうはハゼ、きょうはマダイと、子どもサービスに徹しての来場らしい。
海側の桟橋では荒井陽向くん(10歳)が大爆釣。海釣り公園などに行ったことはあるが、ここは初体験。食いがいい場所を見つけて連発している。
父親は裏方に徹して、エサ付けからタモ捕り、釣った魚をビクに入れるなど大忙し。入れて戻ってくると、すでに次を釣っていることがあるくらい、制限の20尾を楽に超すペースで釣りまくり。
伊勢エビも狙える
マダイで湧き上がるのを尻目に、橋中央で黙々と竿先を見つめているのは小堀祐徳さん(旭市)。
毎週来るらしいが14時までは徹底してイセエビ狙い。繊細なアタリに魅せられたようだ。
それでも「最後の1時間はタイを狙って、20尾くらい釣りますよ」とすごい言葉が戻ってきた。
設備とアクセス
シケ知らず、船酔い知らず。海の高級魚が盛りだくさんの海釣りセンターは、貸し道具、エサ、発泡クーラーまですべて完備。
手ぶらの釣行も可能なので、家族やカップル、友人たちでぜひ訪れてほしい。
<週刊つりニュース関東版 坂本康年/TSURINEWS編>
九十九里海釣りセンター