前月の台風21、22号の影響で、外房片貝では出船できない日が多く、ファンをヤキモキさせていた。11月に入ると天候は安定し、三連休初日の11月3日(金)、同地の第2二三丸からヒラメ狙いで釣行。台風の影響で底荒れがまだ治っていなないようではあったが、トップ5尾と手応えを感じる釣果が上がった。
底荒れの影響があるなかでアタリも
午前5時すぎ、9人を乗せ、廣田鷹一船長の操船で出港。
雨模様のなか、ややウネリがある海上を走り、ポイントとなる堀川根へ。
6時すぎに到着。
さっそく活イワシが配られて釣り開始。
水深は27m。
根掛かりはないらしい。
波っ気があり、風が強く横流しの船体はほどよく流れるまずまずの条件。
底荒れの影響がどこまであるのか心配していたが、いきなり左舷胴の間の大川良雄さん(香取市)にヒット。
「掛けた時の喜びは倍増」と、孫バリなしの親バリ1本仕掛けの同氏が船中1尾目を上げた。
次に掛けたのは左舷トモの鈴木博さん(川口市)。
同船の常連で、ヒラメや、オニカサゴ、ヤリイカまで、年間通っているだけに、何を釣らせても上手で、軟調長竿を駆使して、すぐに2尾目を上げた。
さらにイナダも追釣。
なかなかアタリがこなかった私の1尾目は8時半ごろで、まずまずの1.5kg級。
同時に鈴木さんには3尾目。
ポツポツとアタリはあるが、まだ底荒れの影響があるようで、砂の中に潜ってしまっているような印象。
「目の前にイワシがきたときにだけ食ってくる状態ではないか」と船長は分析。
各地で高潮などの大きな被害があったことからも今回の台風の荒れ方は壮絶なものだったことが分かる。
それでもアタリは結構あり、気づかず上げたら歯型が残ったエサもあったので、魚自体がいないわけではないようだ。
根掛かりに注意しながら釣り上げる
9時に移動。
ここでは根掛かり注意のアナウンス。
水深は26~29m。
片貝のこの釣りでは狙うことの多いタナ。
同じ外房でも大原沖のように10m前後といった極浅場はあまり狙わない。
すぐに鈴木さんに4尾目。
同時に私には小型マハタがヒット。
今の時期は青物が多く、イナダ・ワラサ、カンパチなどが食ってくるのも特徴だ。
9時40分、鈴木さんに5尾目を上げ、「どこまで数を伸ばすのか」と思われたが、後半は風が弱まり潮がゆるくなり5尾で終了。
右舷トモ寄りの横浜市からの3人組、戸谷晋弥さんと椎名正巳さんは外房のヒラメ、東京湾のマゴチ釣りによくいくそうで、もう一人の松浦明彦さんはヒラメ釣り初挑戦。
それでも戸谷さんと同数の3尾上げた。
11時半に沖上がり。
釣果は0.6~2kg1~5尾。
イナダとハタが交じった。
海が落ち着けば底荒れが収まり、活発な食いが戻ってくると思われる。
徐々に水温が下がってくるのでイワシの回遊まではあと少しだろう。
「渡りの大ビラメ」に会えるときまではあとわずか。
自己記録更新が狙えるトップシーズンがやってくる。
<坂本康年/TSURINEWS編>