奈良県山添村にある布目ダムは、ヘラブナ釣りや冬のワカサギ釣りがあまりにも有名。ここは副ダムと本湖に分かれていて、その他にコイ、若い人たちにはブラックバスがお勧め。今回は釣友とともにコイ釣りに挑戦してみた。
(アイキャッチ画像撮影:WEBライター・森宮清釣)
副ダムの浮桟橋にて
本湖ではふれあい広場や釜淵橋下、焼却場跡などよく釣れることで有名。ヘラブナ釣りはよく行くので、釣友の喜多氏とのべザオでコイを狙ってみようということになったのは七月初め。
副ダムの浮桟橋で釣ることになり、サオは大きく曲がるものの必ず切られて釣行の度に返り討ちばかりが続いたので、4回目の釣行からはルールを変更。リールを使った釣りでトライしたが、これもトラブルが起きて、喜多氏は釣行の度に5~6回も切られて涙。
釣る場所を変えればとも思ったが、副ダムの浮桟橋でコイを狙うと決めているから、無理とは知りながらかたくなに狙う私たち。
常連さんが大物をヒット
5回目の釣行で、喜多氏はブリ釣り用のミチイト、5号のハリスと吸い込み仕掛けを使ってトライしたが、この仕掛けでは太過ぎたのかアタリは無かった。一方で、コイ釣りの常連さんが大物をヒットさせていた。なんとかタモに収めたが、「超デカサイズですか?」と聞くと「まだ小さいほうです。」と語る。
私も5号のミチイトと3号のハリスで狙ってみたが、走られて桟橋固定用の大きな鎖に巻き付いたこともあって4回も切られた。常連さんが釣った大きさのコイは私には絶対無理だと痛感。
6回目の釣行へ
6回目の釣行が8月13日。天気予報は晴れ時々曇りだったが、布目ダムは時々小雨。本降りにはならないと信じてサオを出した。喜多氏とこれで最後にしようと心に決めて浮桟橋へ。彼はリールを使って桟橋の南側で、私は北側からサオを出したが、喜多氏は早速切られたらしく苦笑い。
ヘラブナ釣りでコイがよく掛かるので、私はバラケもクワセもエサはヘラブナ仕様にしてみた。サオは18尺、ミチイトは5号、ハリは尼スレ8号、ハリス3号でハリスを少し底にはわせる釣り方。
アタリがあるもカメ
釣り始めて30分過ぎたころ、ウキがピクッと動いた後にズボッと消えた。大慌てでサオを立てたがグィーと引き込まれて、そこでおしまい。ハリのくくり目で切れていた。しばらくして再びウキがゆっくり消えていく。この消え方はカメだ。手応えもほとんど無く、浮いてきたのは甲羅の長さが25cmくらいのカメ君。3回目のアタリもカメで、浮いてきたのは甲羅30cmくらいのミドリガメだった。
気持ちのいい引きではあったが
もうカメはいらないと、打ち込む位置を3m右に変えると、ここでやっと2匹目のコイ君のお出まし。気持ちの良い引きで浮かせたのは、トホホの赤ちゃんコイ君だった。
このころから雨足が強くなってエサもびしょ濡れ。雨は降らないはずなのにと言ったら「山沿い(山添)では雨の所もあるそうで」とダジャレが飛び出す。結局、この日は悔し涙でサオを仕舞った。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>
布目ダム