PR イカメタルステップアップ解説 リグ選択とフォールアクションで釣果に差

イカメタルステップアップ解説 リグ選択とフォールアクションで釣果に差

マイカ(ケンサキイカ)シーズンたけなわの福井県若狭湾では、1日100パイの釣果も上がっている。そこで今回は、株式会社オーナーばりの協力のもと、マイカゲームの基本となる「フォールアクション」と「リグの選択」に的を絞り、福井県敦賀沖で実釣を通して攻略術を紹介していこう。

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ベイトと共にマイカの群れが

集魚灯点灯後、ベイトの群れが集ると、これに連れられマイカの群れがやって来た。タナは25mと非常におあつらえ向きだ。さっそく今永さんのロッドが立て続けに曲がる。しばらく釣った結果、マイカはレベルスッテの「青/黄」に好反応のようだった。

そこで、今永さんはドロッパーの「DRAW4」を、同じく黄色系の「チャート/エビゴールド」に変更、さらに経過を見つつ、「レベルスッテ」のカラーをさらにアピールの強い「チャートゼブラ」に変更し、連発に拍車をかけていった。

イカメタルステップアップ解説 リグ選択とフォールアクションで釣果に差当日のマイカは「黄色系」が好みと判断(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)

カラーローテで先手を打つ

その後、今永さんはマイカの反応を見ながら、カラーローテーションを進める。ずっと同じ色を使っていると、マイカたちは「その色の物体を危険なもの」と学習し、反応が鈍っていく。新たなマイカの群れが船下に入ってくれば問題ないが、それを呼び寄せることは、人間にはできない。

そこで、「反応が鈍ったな」と感じたら、序盤の当たりカラーに固執せず、異なるカラーの鉛スッテやドロッパーに付け替えて、再びマイカの好奇心をあおるのだ。

釣りの中盤、今永さんは黄色系とは色相が大きく異なる紫系を選択。まず、「レベルスッテ」のカラーを「パープルゼブラ」に、続いて「DRAW4」のカラーを「ピンクパープルUV/パープル」に変更、機先を制して連発のペースを維持した。

イカメタルステップアップ解説 リグ選択とフォールアクションで釣果に差メリハリをつけた変更で、マイカの警戒心に対応(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)

フォール主体のアクション

マイカは落ちていくものに強い反応を示す習性がある。そのため、マイカゲームはフォールの誘いを軸に置いてゲームを展開していくのが基本だ。

イカメタルステップアップ解説 リグ選択とフォールアクションで釣果に差ゆっくりマイカの層にスッテ等を侵入させていくイメージだ。(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)

タナを特定する際も、40~50mが怪しいとなれば、40mの少し上でリグのフォールを止め、リグの全長ごとに探り下げていく(例:リグの枝間1mなら1mずつ)。

イカメタルステップアップ解説 リグ選択とフォールアクションで釣果に差ステイ中はロッドを水平位置よりやや下で構える。通常1~10秒待つ(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)

フォールで誘う際は、ロッドティップに鉛スッテの重さを感じながら、ラインを張って落とし込むテンションフォールを厳守。イトフケが出るようなフリーフォール(ストンと自然落下させる)はフォール中のアタリがとれないためNG。裏技としてそういう誘いが効く場合もあるが、基本的にヒットチャンスを逃すことになる。

また、フォール中に出るアタリでフッキングに持ち込めれば良いが、そう簡単にいかない場合、その後のステイやフォローアクションでヒットさせるようにする。イージーな状況は別として、基本的にマイカゲームはこの作業の繰り返しとなる。

探り下げていく過程で、ステイを入れる場合は1~10秒で見切り、次のフォールへ移るのが基本。ただし、最長で1分以上待つ「超ロングステイ」が効く場合もあるので、タイムロスを勘案し、適時対応していこう。

次に、ステイでアタリが出たが、フッキングできなかった場合、そのままじっとしているとマイカはスッテやドロッパーを見切ってしまう。そこで、一旦ロッドを立てたり、リールを巻いてリグを2~3m上へ退避させ、マイカの視界から消す。すぐに、再び探り下げ、マイカが待つ層にスッテとドロッパーを侵入させていく。今度は心の準備ができているので、瞬時のフッキングも対応しやすいはずだ。それでもフッキングに至らなかった場合、ロッドを小刻みに激しく上下させるシェイキングを行う。

シェイキング自体はマイカを誘引するためではなく、マイカがスッテ等に触れない状況を作って「じらす」ための動作だ。シェイクが止まった瞬間、マイカは「今がチャンス」とばかりにスッテ等を攻撃する。つまり心理操作を行うのだ。

イカメタルステップアップ解説 リグ選択とフォールアクションで釣果に差シェイキングはマイカを誘引するのではなく、じらすため(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)

今永さんは中盤以降、これら一連の動作をくり返し、先述のカラーローテーションも相まって、時合終了後もコンスタントにヒットを追加し、周囲と釣果の差を広げていった。

マル秘テクニックを紹介

フォール中に小さなアタリが頻発するが、先述したレベルスッテの「フォール中のフッキング能力」をもってしても、なかなかヒットに持ち込めない…。

そんな手強いマイカと遭遇した場合のマル秘テクニックが、レベルスッテをワンランク重いモデルに切り替えることだ。具体的には以下のような効果が期待できる。

A.速いフォールでリアクションバイトを誘発できる

B.スッテ自体の重量を利用し、触れてきたマイカの足にカンナを深く突き立てることができる

C.重量が増したことで、潮によるラインのたわみが減り、アワセの伝達力が良くなる

フッキングはロッドでアワせることで完結するが、その前にハリ先をマイカの足に突き立てることが必要になる。スッテの重量を増すことで、B・Cの効力がフッキングをアシストしてくれるのだ。

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