マイカをターゲットにした若狭湾のイカメタルゲームが開幕と共に、7月上旬には3ケタを超える爆釣情報が飛び交った。そこで今回は、テイルウォークフィールドスタッフ松中奏詩氏とともに人気フィールド福井県敦賀沖で実釣を踏まえながら、アングラーが気になる攻略法を解説してもらった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
若狭湾マイカ狙いでイカメタルゲーム
最盛期を迎えたマイカ(ケンサキイカ)のイカメタルゲーム人気フィールドに足を運んだ。マイカをターゲットにした若狭湾のイカメタルゲームが開幕し、7月上旬には3ケタを超える爆釣情報が飛び交った。
それからしばらくたち、今シーズンなりの疑問や課題が見えてきたアングラーも多いと思う。テイルウォークフィールドスタッフ松中奏詩氏とともに人気フィールド福井県敦賀沖を訪れ、同氏の実釣を踏まえながら、アングラーが気になる攻略法を解説してもらった。
7月18日、福井県敦賀市色浜にある豊漁丸渡船のスーパードリーム豊漁に乗船。女将さんとお子さんに見送られながら、午後6時前に港を出て、20分ほどの航程でポイントに到着。
集魚灯が点灯してから1時間ほど経過したところで、ぽろぽろとマイカがアタリだし、やがて一斉にロッドが曲がり始めた。当初25mラインでヒットが始まったが、例のごとくマイカのタナが変動し始める。この変化に的確に対応することが釣果を伸ばす上で欠かせない要素となる。
マイカのタナが変わる理由
先手を打ってタナを押さえることでゲームが有利にそもそもなぜタナが変わる?
マイカのタナが変動する大まかな理由としては
a,ベイトの泳層の変化
b, 先に釣られたイカに連られて群れ全体が動く
c, イカを襲う捕食者の影響
などとされているが、ほかに人為的プレッシャーによる場合もある。タナが特定されると、多くのアングラーが、その水深でスッテを踊らせる。
当然イカたちも警戒心を持つわけで、居づらくなったその場から退避行動をとるわけだ。
そこで、他者に先駆けて新しいタナを探り当てれば、フレッシュな空間で活性の高いイカを、優先的に釣ることができるという。釣りをしていて「アタリが減ったな」と感じたら、そのタナに固執せず、少し上か下を先行して探るよう心がけよう。
上を探るか、下を探るか・・
今攻めていたタナを見切り、新たなタナを探る場合、元のタナより上を探るか、下を探るか悩みどころだ。
そこで、参考にするのが潮の動き。ラインを介して潮の動きを見ているアングラーは「横方向の動き」の存在はわかっているが、海中の潮は上下方向にも動いている。常に潮に乗って行動しているイカたち。ゆえに、縦方向の移動も、上昇流や下降流を利用するわけだ。
今釣っていたタナの上下の水深帯で、神経を集中してスッテを巻き上げてみよう。同じスッテなのに重いと感じるなら、その水深帯では下降流が生じており、軽いと感じるなら上昇流が生じている可能性が高い。これを参考にして、新たなタナが今より上なのか下なのか探り当てるようにすればよい。
スピニングタックルがオススメ
ちなみに、潮を見るために使用するタックルは、スピニングがお勧めと松中氏は言う。理由は、ベイトよりも巻き抵抗が大きいので、巻き心地の変化が大きく感じ取れるからだ。
取材当日、松中氏は汎用性に優れたスピニングモデルMETALZON(メタルゾン) TZ S70MLを使用し、タナとマイカの捕食傾向を探っていった。