磯フカセ釣りで40cm口太グロに45cmマダイ【大分県・米水津の磯】

磯フカセ釣りで40cm口太グロに45cmマダイ【大分県・米水津の磯】

6月後半、大分県南・米水津の磯で私が所属する釣りクラブの懇親釣り大会が開催された。

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(アイキャッチ画像提供:APC・稲永繁樹)

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海釣り 磯釣り

当日の状況とタックル

福岡から大島さんと松尾君の3人で、前日の午後11時に集合し現地へ向かう。小浦港・功明丸の待合所にメンバーが集合した後、クジ引きをして瀬上がり順を決め、私は2番クジを引き、1番クジの安東君と一緒に瀬上がりした。

磯フカセ釣りで40cm口太グロに45cmマダイ【大分県・米水津の磯】当日のメンバー(提供:週刊つりニュース西部版 APC・稲永繁樹)

午前5時に出船し、私たちはワニへ上礁。釣座は海に向かって左側に安東君、右に私が構えた。事前情報では厳しいと聞いていたが、前々日に雨が降ってシケていたので、状況が好転していることを願い仕掛けを作る。

磯フカセ釣りで40cm口太グロに45cmマダイ【大分県・米水津の磯】釣り場(ワニ)の図(作図:週刊つりニュース西部版 APC・稲永繁樹)

すでに周辺は明るくなっており、私はタイドマスター流技0号を使った全遊動仕掛けをセット。サオ2本先に仕掛けを投入、風は左斜めから吹いていて潮に乗ったウキは風に負けず左へ流れている。

磯フカセ釣りで40cm口太グロに45cmマダイ【大分県・米水津の磯】タックル例(作図:週刊つりニュース西部版 APC・稲永繁樹)

ウェイト調整で40cm口太グロ

1投目はガン玉なしでつけエサが取られなかったので、次はG5のガン玉を1個打って流す。回収すると、まだつけエサは残っているのでG5をさらに1個追加して流した3投目。左に流れていくウキは途中から逆光で見えなくなるので、ミチイトに注意しているとわずかに違和感のある動きをした。

反射的にアワセを入れると、海中へと向かう手応えが返ってきた。足元付近には特に沈瀬などはないので、しっかりと魚の引きを受け止めてじわじわ浮かす。海面に姿を見せ、無事タモに収まったのは40cmの口太(クチブト)グロだった。

その後、すぐに次を狙うが日が昇ってくると潮が緩みキタマクラの猛攻が始まった。私と安東君は、どうにかそれを交わしてクロを釣ろうと試行錯誤の釣りを繰り返すが、潮が緩いせいか肝心のクロの活性が低く厳しい状況が続く。

すると、安東君がトリノスに瀬上がりしている西村さんから、「朝マヅメにクロが湧いていて、同磯に上がっている佐藤さんが良型を数尾釣っている。」との情報を聞いた。その話で私たちは瀬替わりを決断。

瀬替わりでカワハギ

次に上がったのはトリノス近くのカイドクの水道。釣座は私が左、安東君が右に構えた。サオ2~3本先に潮目ができていたので、そこへ仕掛けを投入して探っていく。やはり魚のタナは深いようで、ガン玉なしの仕掛けではつけエサが残ってくるため、ガン玉G5を1個打つ。

磯フカセ釣りで40cm口太グロに45cmマダイ【大分県・米水津の磯】釣り場(カイドクの水道)(作図:週刊つりニュース西部版 APC・稲永繁樹)

風の影響はあまり感じないので、そのままアタリがでるまでつけエサを送り込むとサオ1本半で待望のアタリ。しかし、アワセを入れるとクロではない手応えで釣れたのはカワハギ。おいしい外道だ。

再び仕掛けを潮目に投入。仕掛けがなじんだところで、いったん引いて張りを作り再び送り込む。ウキは潮目に吸い込まれて見えなくなり、ミチイトに注意しながらゆっくり送り込んでいると、サオ2本ほど入ったところで不意にミチイトのスピードが速くなった。アワセを入れるとクロらしい引き、慎重に浮かせて釣り上げたのは口太30cmだった。

ラストにマダイがヒット

大会はクロ3尾の総重量で競うので、さらに3尾目の追加を狙う。すると、左に流れながら場所が微妙に変化する潮目を根気強く探っていると、再びミチイトにアタリ。釣り上げたのは規定サイズギリギリの口太。

さらに良型を追加しようと探るも、その後は潮が緩み始めクロの気配がなくなり沈黙の時間が続く。しばらくすると、安東君がサオを曲げた。

しかし、海面に姿を見せたのはイサキ。通常、イサキはクロより深いタナで釣れることが多く、上からゆっくり仕掛けを入れながら探っているので、やはりクロの活性は低そうだ。それでも納竿時間まで2人ともあきらめずにクロを狙う。

納竿間際、安東君のサオが大きく曲がった。クロなら良型に間違いない引きだが、釣り上げたのはきれいな45cmのマダイだった。その1尾を最後にお互い道具を片付け、磯を清掃して迎えに来た船に乗り込んだ。

磯フカセ釣りで40cm口太グロに45cmマダイ【大分県・米水津の磯】マダイをキャッチ(提供:週刊つりニュース西部版 APC・稲永繁樹)