外房・外川~飯岡のヒラメが良型含みで絶好調だ。8月から片貝でも一部解禁になり、盛り上がってくる。夏は活性が高く、アタリが多いため初心者のデビューにはもってこい。ここではヒラメのメッカ房総半島にスポットを当て、標準タックルや釣り方の基本を紹介する。
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版 編集部)
房総のヒラメポイントの概要
外川と飯岡では6月に開幕し、すでに盛況。
前者は外川沖~利根川河口が中心で、砂泥底の広いフィールドのため比較的根掛かりが少ないのが特徴。
後者は沈船や魚礁周りを狙うことが多い。フラットな海域を狙う場合、横流しで釣ることがある。ポイントの違いにより、青物や根魚が来たりとゲスト豊富。
片貝は8月から部分解禁。岩礁帯や人工魚礁での横流し釣りがメイン。
ヒラメ釣りのタックル
タックルを紹介。
竿
6対4の胴調子で2.4~3mの専用が基本。手持ちなら短めが、置き竿なら長めが扱いやすい。
リール
中型両軸が標準。軽量、コンパクトでドラグ性能に優れたものを選ぼう。ミチイトはPEの2~4号を100~200m巻く。
仕掛け
サキイトはフロロカーボンライン8号50cm~1m。あまり長くすると、大物がきた時に取り込みで苦労することがあるので、50~60cmの短めでもいい。
ステイトは同4号。根掛かりの多いポイントでは50cm以下にする。30cmほどの短めでもいいが、タナ取り時には50cm前後のほうが扱いやすい。逆に、根掛かりの心配がない砂泥底のポイントでは1mと長めにし、オモリがトントンと底をたたくようにしてもいい。
ハリスは同6号で60~1m。海底の状況や潮色、速さ、波の高低、釣り方などによって長さを変え、ステイトより長くしたり短くしたりと組み合わせることが大切。この「仕掛けの長短」がタナを決め、釣果を左右する。
分からない時は船長にアドバイスを求めよう。
親バリは丸セイゴまたはヒラメの17号。孫バリには伊勢尼の11~12号が基本。横流し釣りではトリプルフックも有効。
また、サキイトとハリスの接続には、親子サルカンを介すのが一般的。イトの絡みを回避するために、2×3くらいの大きめの使用を勧める。
活きエサの付け方
活きエサの背掛け・腹掛けの2パターンを紹介。
親バリは、イワシの口のなかから上アゴの硬い部分に掛ける。
すぐに元気がなくなる場合や、エサが小振りな時は、ハリを軽い伊勢尼に替えて鼻掛けで付け、エサへの負担を減らそう。
孫バリは、腹掛けか背掛けのいずれか。根掛かりの少ない場所では腹掛け、多い所では背掛けと使い分けるといい。