6月前半、神奈川県箱根町にある芦ノ湖へ釣行。深場のフライフィッシングを行った。フライロッドでのトローリング・ハーリングで50cmアップを2本。
(アイキャッチ画像提供:APC・藤崎信也)
大物狙いのシーズン到来
同湖へ6月に釣行したのは、20年以上前のことになる。夏になれば私の釣りがアユにシフトすること、水温の上昇とともにトラウトは沖の深場へと移動し、キャスティングでは届かなくなることが行かなくなる理由。
今年も、数釣りは厳しい季節だが、大物狙いには最高のシーズン。加えて、自身、深場の釣りを覚えたことで、水深20mの魚も狙えるようになった。
深場のフライフィッシングとは、ダウンショットゾンカーとゾンカージギング。いずれも、バス釣りやレイクジギングからヒントを得て応用したもので、シンカーを付けてフライを水深15m以上の底層に沈めて狙う。さらに、フライロッドでのトローリング・ハーリングを始めたことも大きい。
カケアガリをダウンショットで
湖尻からローボートを借りて8時過ぎに出舟、東岸を探る。当日の天気は曇り一時晴れ。水況は、水温19.5度、満水で濁りなし。まず、ハーリングしながら1時間かけて樹木園まで移動。
途中のアタリは6回で、20cm超級のコーホーサーモン2尾ヒット。相変わらず、小型のコーホーの活性は高いようだ。
ポイント到着後、ナス型オモリ3号でゾンカーを底層まで落とし、岸から10m沖のカケアガリをダウンショットで探っていく。水深は22m。
開始1時間が過ぎたころ待望のアタリ。水面下3mまではすんなり浮いてきたが、魚体が見えてから一気に横走り、最後はアンカーロープに巻かれて痛恨のブレイク。推定60cm半ばのニジマスだろう。この時期になると、どの魚もヒレが回復してパワーアップし、引きが強い。
ゾンカージギングで50cm超!
次のアタリがきたのは、1時間後。引きのわりには重量感がないと思ったら、上がってきたのは30cm弱のコーホー。アタリは少なく、11時を過ぎると晴れてベタナギと、トラウトゲームには最悪の状況になってきた。これを機に、湖上で昼食をとり、和田の角に移動する。
ここでは、ゾンカージギングを試す。ゾンカーの上にガン玉6Bを2~5個付けて、ルアー同様シャクリながらリフト&フォールで誘う釣法。ルアーに比べて動きが軟らかいためか、ヒット確率は高い。
開始から30分ほどして、ガツン、ゴンゴンのあと横走り。初め、バッキングラインまで出して走らせ、止まったところを一気に引き寄せる。午前中、アンカーロープに巻かれたので、舳先に走られないよう舟尻でファイト。
10分ほどかけてランディング。狙ったサイズではなかったが、53.5cmのヒレピンのニジマス。ややスリムだが銀毛化してきれいな魚体。
54cmブラウンも
このあと、アタリがなく、再び樹木園に戻って、岬周りでダウンショットで探っていく。14時半ごろ、強烈なアタリと同時に底へ潜るような引き。ブラウンかイワナと判断し、力勝負で底から引き離す。最後はていねいに引き寄せランディングしたのは丸々と太った54cmのブラウン。
真っ黄色な魚体に大きな黒点と、朱点が散りばめられた1尾。ヒレはしっかり複製されて、申しぶんない魚体。