東京湾で開幕したマゴチは"照りゴチ"の最盛期に向けて釣果上昇中。東京湾金沢八景の船宿を取材したレポートと共に、キホンを解説します。
東京湾エサマゴチ仕掛け
鋳込み天ビンが使われてきたが、最近では15号の三日月オモリやイカ用の中オモリが主流。ハリはマゴチの17号前後、ハリスはフロロカーボンライン5号を1.5m。
チモトにヒューズを巻くことはあるが、サイマキを自由に動かすために使わない人はいる。状況に応じて使い分けるといい。
アタリからアワセまでの流れ
だいご味は、前アタリ~本アタリ~アワセまでの駆け引き。捕食がうまい魚ではないので、早アワセは厳禁。掛からずに潰れたエサだけ戻ってくることになる。
①竿先をはじく、もたれるような前アタリ
②イトを送り込む
③ゆっくり聞き上げる
④反応が同じなら②に戻り、竿に乗るようなアタリに変わったら⑤へ
⑤イトが切れない程度に、できるだけ強くアワせる
この魚の口はとても硬いため、ゆっくり弱いアワせではハリが貫通しない。
専用竿はあるが、ライトゲームで代用可能。食い込みを重視するなら、メバル用などの軟らかいロッドもいい。フッキングは悪くなるので、かなり強くアワせる必要がある。リールは小型両軸。
乗船取材レポート
7時15分に出船すると、航程20分ほどで真沖のポイントに到着。水深はやや深い20mほど。
今期、竿頭はツ抜けすることがあり、好調。最大サイズは60cmを超えることがある。当日も期待はふくらむが、前日に激しい雨が降ったため、すこし不安はある。
かなり風は強く、海面は白く波立つ。船は風裏のポイントから身動きが取れず、前半戦は限られた場所で挑むことに。
富津沖で64cmヒット!
アタリはあるものの、なかなか竿は立たない。雨によって水温は下がり、活性がダウンしているようだ。代わりに定番ゲストのシリヤケイカが猛攻してくる。
赤尾潔さんはメバル竿と手バネの2本出し。前者を置き竿にして狙い、そちらによくアタリがある。ファーストヒットさせたのは50cm級。
徐々に風はおさまってくる。アタリがすくない状況に、船は東京湾を横断して富津沖へ移動。定番のポイントだが、こちらも状況は上向かない。
ひとり気を吐いた赤尾さんは64cmのグッドサイズを追加。