石川県奥能登エリアの春の青物は、例年に比べやや遅れ気味。水温もなかなか上がらず、GWはかなり渋かったようだ。しかし少し前に能登沖のオフショアで、待ちに待ったトビウオがようやく確認された。これをチャンスと見て、5月半ばにヒラマサ狙いのトップゲームへ出かけた。
根に入られ持久戦
少しでも高い位置からファイトするため、相手の出方をうかがいながら立ち位置を変更する。そして高台に上がってファイト開始。
ドラグを締めながらポンピングで寄せる。しかしこのサイズのヒラマサは頭もかなり切れるようで、手前10mほどのところで自らこちらへ寄ってきて、根の裏側に入ってしまった。どうするべきか…。
この場合無理に寄せようとせず、ラインテンションを張らず緩めずで相手の動きを把握しつつ、根の外へ誘導するようにしなければいけない。一定のラインテンションを保ちつつ、ヒラマサが根に頭を擦りつけるのを耐えていると、観念したのかゆっくり出てきた。
97cmヒラマサ登場!
すかさずドラグを一気に締め浮かせにかかる。上がってきたのはきれいな魚体のヒラマサ。魚も弱っていたせいか、落ち着いてギャフ入れしランディングに成功した。
測定の結果97cm8.6kgだった。メーターには届かないものの、この状況での1匹の価値は高い。その後潮が止まってしまったため、納竿とした。
<週刊つりニュース中部版 APC・平口史尚/TSURINEWS編>