6月7日夕方、ライトゲームにエントリーしたいとタックルを揃えた後輩のユウキ君を誘い、淡路島・岩屋漁港へと向かった。
まずはロックフィッシュで慣らし
メバリング、アジングを代表とする、誰もが手軽にチャレンジできるソルトウオターライトゲーム。身近な近所の漁港で軽装で楽しめ、食べてもおいしいターゲットだけに人気のゲームフィッシングだ!
ポイントに着いたら早速用意し、中層、ボトムと探っていく。すると、開始早々に小さなガシラをゲットできた。が、アタリが続かないので少し移動してキャストすると、明確なアタリ!元気なチビメバルが登場した。
すぐに場所をかわって狙ってもらうと、「きた~!」とユウキ君。しかし、残念なことに取り込む際にバレてしまった。フッキングの際、取り込む際のコツを説明する。そして、「またきたっ!」今度は慎重にやり取りし、15cmほどだが初のメバルをゲットした。
アジングに移行
その後数匹のメバルをゲットし、次はアジを求めて移動する。沖に遠投し、ボトムシェイクとポーズを続けていくと、足元付近でヒット!20cmぐらいのアジを開始早々見つけることができた。が、アジのコンデションが…。
アジの活性が高い場合、中層をスイミングアクションで狙えば、コツコツ!と明確なアタリとともにロッドをひったくるような強いアタリが多発する。そのような好状態なら、「このアタリをどうアワせるか??」だけを考えればイージーに釣れる状況なのだが、この日のアジは厳しかった!
ボトムシェイクからポーズに入る瞬間に、モゾッ!としたアタリのみ(涙)。上級者でもかなり難しく、初めての方には厳しい状況下と判断した。「ぜひともアジを釣って頂きたい!」とはいえ、どのように狙ってもらえばいいのか?
当日の低活性アジ攻略法5選
この後、満潮に近付きアジの活性は上がるはずだと読み、いくつかの要点を説明してした。
1、捕食パターンがバチ系なので細く長いワームに0.9gのジグへッドをセレクトする。
2、ロッド全体ではなく、ロッドティップ10cmぐらいだけをシェイクする。
3、ロッドを立てて、シェイクする時と止める時の静と動を明確にする。
4、アタリがあっても急がず、リールを巻きながらロッドをゆっくり立てていく。
5、魚が掛かっても慌てないでゆっくりリールを巻き続ける。
もちろん、専門用語を使わず身振り・手振りを加え説明する。そして、実践で体感していただく。
数分後、「あっ!アタリありました」と彼。モゾッ!としたアタリをとらえたら、慌てずロッドを高く構えていきながらリールを巻くことを追加してアドバイスする。
すると数分後、「きました!きました!」と声を上げてロッドを曲げるユウキ君の姿があった。そして遂に念願の20cmクラスのアジをゲットした!
初心者の方の多くは、理屈(手順)は理解できても実践になるとうまくできないことが多い。簡単にいえば、自分が操作するジグヘッドとそれに攻撃するアジの姿を含め、水中の様子をどれだけ鮮明にイメージできるかに尽きると考えている。釣れている時は、魚の居る場所や食い方など、本来は見えないはずの水中のイメージが明確になるはずだ。
最後はコツをつかんで連発
この1匹でユウキ君の中で、彼なりのイメージで形成できたのではないだろうか?それが証拠に、フッキングまでに至らなくともアタリをとらえ始めた。ワームをかえ、ジグヘッドの重さをかえながら自分なりに試していく姿勢が素晴らしい。
その後も、アジだけでなくメバルにガシラとライトゲームの代表格のターゲットを次々と手にしていった。「アジとメバルの引きって違いますね!」、「自分でも行きますが、また連れてって下さいね」とライトゲームが気に入った様子。
人に釣って頂くのは正直、自分が釣るより難しい!しかし、釣れた際の満面の笑みは自分が釣れた時より数倍うれしい気持ちにさせるものだ。
<辻原伸弥/TSURINEWS・WEBライター>
岩屋漁港