軟らかいロッドに小型のリール、そして細いラインに小型のルアー。このような手軽なタックルでメバルを狙う釣りがメバリングだ。小型のルアーを投げて少し沈めてからゆっくりとリールを巻くだけで釣れるという釣りの入門に最適な釣りながら、奥が深く上級者を虜にする面白さもある。
メバリングは新月がオススメ
冬に楽しむイメージが強いメバリングであるが、暖かくなってきた今の時期ももちろん楽しむことができる。
釣果が出やすいのは日が暮れてからの暗い時間帯。そして月の明かりが少ない新月前後がお勧めだ。理由は満月のように月が明るい時は常夜灯周辺に魚が集まりにくくなるためだ。
大蔵海岸へ電車釣行
日中は暖かくなった4月21日、大蔵海岸に釣友と電車釣行した。ここは足場が良く手すりもあり、東側の釣り場であればJR朝霧駅からすぐ、西側の釣り場も山陽電車大蔵谷駅から徒歩5分ほどの場所にあるので電車で釣行するのにも最適な釣り場である。
この釣り場は水深があり、明石海峡に位置するため潮流が速いのが特徴だ。
当日のタックル
今回使用したロッドは仕舞寸法がわずか32cmの根魚小僧エアーK60F。6ftクラスのロッドながらバッグにも入る仕舞寸法なので電車釣行に最適だと思って持参した。リールはC2000番、メバリングやアジングで定番の番手だ。
これにPEライン0.1号を巻き、リーダーはフロロ2lbを結束。ルアーはジグヘッド1.3~3gに1.5~2inchのワームを使用。
魚を直接触ると魚が人の体温でやけどするので、魚をつかむ時にはフィッシュキャッチャーミニを使用することにした。
重めのジグヘッドで開始
ジグヘッドは軽いものほどメバルの食いが良くなるため、普段は重くても1.6gまでのジグヘッドしか使わないことが多いが、大蔵海岸の潮流の速さと水深や当日の風の強さを考え、飛距離が出やすく速く沈めることができる重めのジグヘッドを中心に使った。
午後4時前に釣り場に到着すると、すでにエサ釣りの人でいっぱいだ。とりあえず空いている場所に釣友と入る。まだ明るいためメバルはあまり期待できないが釣り開始。予想通りメバルの反応がない時間が過ぎていく。
日が暮れていよいよ期待できる時間帯になった。夜にメバルを狙う場合、基本的にルアーを投げていくらか沈め、一定のレンジ(水深)をキープするように注意しながらリールをゆっくりと巻くだけ。ルアーを沈める時間をかえて魚の反応があるレンジを探したり、ジグヘッドの重さやワームなどをいろいろかえながら探ろう。
ウェイト調整でヒット
メバルを釣るのにいい時間帯になったが、アタリがない。
風の強さと速い潮流のため重めのジグヘッドを中心に使っていたのだが、ジグヘッドの重さが食わない原因なのかもと思い、1.3gに軽くしてみる。
するとすぐに答えが出て、心地いい引きと重量感が伝わってきた。慎重にやり取りをしてキャッチしたのは20cmのメバルだ。
いよいよ時合いがきたかと期待したのだが、残念ながらその後はアタリがなく午後9時に納竿とした。
<原田誠司/TSURINEWS・WEBライター>
大蔵海岸