有名書店がすすめる厳選『釣り本』12冊 釣り人なら知ってて当然?

GWは釣り場や観光地は混雑し、交通費、宿泊費も高く出かけるのが億劫だと考える釣り人も多いのでは?あえて静かに部屋で釣り本を読む時間も、釣り同様至極の過ごし方ではないでしょうか。先人達が体験した釣りを宝石のような文章を通し、目を閉じて空想の世界に遊び、釣りとは何かを自らに問う。来るべき最高の釣りのために、釣り人が一度は読んでおきたい釣りの本を本屋さんなどに紹介してもらった。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

その他 お役立ち

鳥海書房オススメの釣り本

鳥海書房店内

「新編 たぬき汁」

佐藤垢石著 文治堂書店

著者の佐藤垢石は明治21年群馬生まれ。戦前・戦後を代表する釣りジャーナリストであり、随筆家。本書は、垢石の数多い著作の中でも代表的な「随筆たぬき汁」、「続たぬき汁」、「随筆続々たぬき汁」、「垢石飄談」、「新たぬき汁」の中から24篇を選んで編集したもの。戦前・戦後の釣りを知る入門書として最適の一冊である。

「和竿事典」

松本栄一著 つり人社

著者の松本栄一氏は、言わずと知れた和竿師・五代目東作。江戸和竿の起源と云われる泰地屋東作からは、竿忠をはじめ数多くの名人・職人が輩出されている。

本書は、氏が、和竿の基本や原材料から仕立てまでの様々な知識等を図入りで著している正に『和竿事典』であり、伝統の技を学ぶための教科書としてだけではなく、文化的な史料価値も高い一冊。

「何羨録 現代語訳と解題」

現代語訳者・甲山五一、解題者・勝部直達
釣り文化協会 影印和装復刻

「何羨録」は享保8年に著されたといわれる、日本最古の釣り本。原著者である津軽采女(うぬめ)は、陸奥国弘前藩分家・黒石領当主であり旗本。本書は、江戸周辺の釣り場や釣り道具、さらには天候などについても記されており、江戸時代の釣り文化を知るうえで欠かせない史料。また、天候の巻においては、のちの気象学の発展に与えた影響は少なくないとも言われる。

紀伊國屋書店 新宿本店のオススメ釣り本 

紀伊国屋新宿本店

「江戸前の釣り」

三遊亭金馬(3代目)著 中公文庫 

「魚釣りと人生は実によく似かよったところがある。女は男を釣り、男は女を釣ろうと思って釣られている。釣りは忍耐を教え、辛抱強くさせてくれる」生粋の江戸っ子名人が、タナゴ、ハゼ、ボラなど江戸前の釣りを語り尽くした名エッセイ。

「おれたちを笑うな!わしらは怪しい雑魚釣り隊」

椎名誠著 小学館文庫

タイやヒラメなどえらい魚よりも雑魚大本命を釣ってダシの効いた雑魚鍋を囲み、焚き火とビールで大宴会。今日も釣り竿担いで全国釣り行脚。椎名隊長率いる「わしらは怪しい雑魚釣り隊」は結成10年以上にしてシリーズ第4弾。

「釣りは人生とは別の時間」

上野国久著 三樹書房

30歳から釣りを始めた著者が、数々の海外の釣り文学をひもときながら、自らの釣りとの出会いと人生を綴る。幼少の思い出や釣り場紀行、病を経て人生と釣りの魅力を自叙伝風にまとめている。フライフィッシングの歴史などフライを経験したことのない方が読んでも面白い。

三省堂書店 神保町本店オススメの釣り本

三省堂書店 神保町本店内

「川釣り」

井伏鱒二著 岩波文庫

釣りの名手で文豪井伏鱒二氏が、戦前と戦後間もない頃の伊豆の山や甲州の川など渓流釣り場を思い出しながら書いた随筆や短編小説を集めた1冊。釣技には触れず、当時と渓流釣りでの出来事を時にユーモアたっぷりに描かれている。

「岩手は今日も釣り日和」

村田久著 小学館

木立の間に見える白い沢のきらめき、霞むような芽吹きの森、山から降りしきるセミの声、きらめく水面に浮かんでくる遠い日の父のことば、弟の顔…。震災で失ったものの大きさを胸に刻みつつも、川を歩き、山にはいり、魚とやりとりをする。

「釣師・釣場」

井伏鱒二著 講談社文芸文庫

三崎・城ヶ島沖では老鯛釣名人の、甲州ではヤマメ釣名人の釣談義に耳を傾け、九十九里、水郷、尾道、最上川、奥日光、吉野川まで足を伸ばして釣りに明け暮れる。釣が大好き、他人の釣を見るのも好きで、著者が、全国の釣場と釣師、竿師を訪ねて綴る、愉しい名紀行。

書泉グランデのオススメ釣り本 

書泉グランデ店内

「山釣り」

山本素石著 ヤマケイ文庫

日本各地の山地渓谷を探訪し、山村渓流釣りにまつわる数多くのエッセイ、紀行文を世に送り出した不世出の釣り師山本素石。28編を厳選、傑作集として編まれた1冊。
テンカラを世に広めたともいわれ、昭和の山村風景の貴重な記録でもある。

「職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち」

戸門秀雄著 農山村文化協会

渓魚を釣って生計を立てた名人たちの釣技・釣具、生活の知恵などを各地の職漁師の匠の技が描かれている。仕掛け図や毛バリ、ビクなど写真図版も豊富で今失われた伝統文化を伝える。専業の川漁師を育んだ豊かな日本の山河。その哲人たちの生き様は貴重な記録である。

「東京湾ぷかぷか探検隊」

森沢明夫/著 うぬまいちろう/イラスト 潮出版社

東京湾を舞台に、釣り好きの2人が遊んでさばいて食べる。海遊びってこんなに面白い!説家・森沢明夫と、イラストレーター・うぬまいちろうが、どこよりもユルく誰よりも脱力感まる出しで、海の上、渚、海沿いの町を、のんびりぷかぷか漂いながら遊び倒します。

放課後ていぼう日誌

小坂泰之著 秋田書店

海野高校1年生の鶴木陽渚は生き物が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩と出会ったのをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ釣りをはじめることに! 個性的な部員たちに囲まれて、陽渚の高校生活どうなるの。

ヤングチャンピオンで連載の人気漫画。アニメ化も決定しており、アウトドア系の漫画では目が話せない存在だ。

番外編:釣り好きまんが家 きくち正太先生オススメ本

きくち正太先生

秋田県大森町出身 昭和63年デビュー代表作「おせん」他作品多数。現在「瑠璃と料理の王様と」を講談社のイブニングで連載中。

「日本の川を旅する」

野田知佑著 モンベルブックス

日本ノンフィクション賞新人賞を受賞した野田知佑の代表作。北海道から九州まで全国14本の川をカヤックで旅した物語で、流域住民との交流を通じその土地の風土や暮らしを伝え、日本の自然を愉しみ、未来を危ぶむ紀行文。1985年に出版された名著が今年復刻された。

「私の釣魚大全」

開高 健著 文春文庫

酒と食そして釣りを愛した作家開高健。釣魚エッセイとして国内の河川大海はもとより世界各国の湖沼まで魚を求めて旅をする。釣魚を語って卓抜な文明批判とユニークな自然観を展開し多彩な描写で釣りの愉しさを伝える至極のエッセイ集。

ここに紹介できない名著はまだまだ沢山あるだろう。これを機に本を釣りに街の本屋に出かけてみてはいかが。

<麻生/TSURINEWS・関東編集部>