桜満開の4月7日、三重県は南伊勢町五ヶ所湾へ春のアオリイカ狙いのエギング釣行を行った。お世話になる船宿は五ヶ所湾釣り船会の「渡船屋たにぐち」だ。
Sフォールの解説
ボートからのキャスティングはアンカーを打ってキャストすると思われがちだがSフォール(ストップ・ステイ・フォール)は船を流しながらキャストする釣法だ!
簡単に言えばティップランと真逆の釣り方になる。
ティップランでは船が流れる方向の反対側にエギを落とし込み底を取ってシャクって止めてアタリを待つがSフォールでは船が流れる方向にキャストして底を取らず軽くシャクってフォールで狙う。
Sフォールの釣り方
1.船の流れる方向へキャスト
2.糸フケを取って軽くエギをはね上げるイメージで2~3回シャクる
3.ラインは船がキャスト地点へ流れる分の糸フケを取りながら張らず緩めずのテンションを保つ
4.船がキャスト地点へ近づいたらピックアップして再び1~4を繰り返す。
ポイントはキャスティング地点からなるべく動かさずストラクチャーの海藻の上をリフト&フォールさせるイメージだ!
Sフォールの注意点
ボートからのキャスティングは同船者との距離が近いのでキャストする時は後方や両サイドの同船者はもちろん船上のロッドやタックルに細心の注意を払ってキャストしてほしい。
出来ればオーバーヘッドキャスティングは避け、サイドやアンダーキャストで行い事故のない釣りを心がけるようにしよう。
今後の展望と船宿紹介
さて、五ヶ所湾の春のアオリイカはこの記事がアップされる頃からゴールデンウィークを含む5月にピークを迎え、6月初旬ぐらいまで楽しめる。
冒頭で紹介した「渡船屋たにぐち」は南伊勢町観光協会の「五ヶ所湾釣り船会」に所属している人気の船宿だ!
五ヶ所湾釣り船会は、3月に名古屋で開催されたイベント「キープキャスト」にも船宿ブースとして初出展、各有名ブランドルアーメーカーがしのぎを削るなか、開催2日間とも大盛況のうちに幕を閉じたことは記憶に新しい。
今回の釣行2日後にはアオリイカ産卵床の設置が行われ、資源保護にも力を入れている。
イベントも年数回開催されており春には「真鯛チャレンジ」、初夏には「筏でGO!KASHO-WAN」、秋には「ボートエギング大会」が開催される予定だ!
釣りはもちろんマリンスポーツやスキューバダイビング、民宿に料亭等も用意されており様々な楽しみ方ができる。
今年のゴールデンウィークは風光明媚な南伊勢町五ヶ所湾で春の大型アオリイカを狙ってみてはいかがだろう?
<宮野 伸一/TSURINEWS・WEBライター>
渡船屋たにぐち