サクラの花がきれいに咲き始めると、投げ釣り師にとっては「花見カレイ」のハイシーズンとなる。今年もあちらこちらで釣果が聞かれる中、カレイの食いが上向いてるという情報を得たので、釣友の中野さんを誘って3月31日に、淡路島福良湾に向かうことにした。
イカダでの投げ釣り
今回訪ねたのは、じゃのひれ筏釣りセンター。2017年12月から旧溝上渡船を引き継ぐ形で福良湾のイカダ、カセ、そして洲崎一文字への渡船を行っている。私も昨シーズンからカレイを狙ってイカダも利用させてもらうようになった。
「筏で投げ釣り?」と思う方もおられるだろうが、昨シーズンに洲崎一文字に渡るつもりでここを訪れた際、イカダでカレイがよく釣れてるとのことだったので、ものは試しにとキャスティングでも狙えるポイントのイカダに上げてもらい、好釣果に恵まれて以来、何度か利用している。
当日の状況
乗船手続き後、午前7時ごろ出船し、今回も足元狙いとキャスティングでも狙えるポイントである「1、2番筏」に渡してもらう。潮は長潮で午前10時40分ごろ干潮、午後3時半ごろ満潮となる潮回り。天候はくもり時々晴れで北西の風が強く、準備しながら海水温を測ると12.7度だった。
タックルは投げザオ4.25m33号に投げ専用スピニングリール(ドラグ付き)、ミチイトはPEライン3号+テーパーラインに遊動式L型テンビン30号。仕掛けは「抜投カレイ・アイナメ仕掛」と「港内・湾内カレイアイナメ仕掛」を使用。エサはアオイソメを用意した。
筏は1番と2番が連結されてるので、中野さんと2人で釣り座を広く取り、私はとなりの養殖イカダとの間へ、コンパクトロッドも含めてちょい投げで3セット、そして反対側の観光船などが通る航路へ向けて2セット投げて探ってみる。
ちょい投げにヒット!
水深は13mほどあり、砂泥質で全体的にシモリや大きな障害物はない。
一通り投入したあと順番に誘いを掛けていると、ちょい投げの仕掛けにググッと反応があった。カレイならじっくり食い込ませなければならないので、サオ先を倒して少し様子をみる。15秒ほど待ってもう一度聞いてみるとグーッと重みを感じたので大きくアワセを入れるとズシッ!
リールを巻き始めると、投げザオが胴から曲がるほどの重量感なので、イカダを係留してるロープに絡んでしまったのかと思ったが、グググッと力強い締め込みがあったのでカレイと確信。
ゆっくりと海面に姿を見せたのは大きなカレイだ。十分に引き寄せたのち、ハリ掛かりを確認して一気に抜き上げ、イカダの上にランディング成功。
43cmマコガレイ登場!
ドシッとした分厚い肉厚の立派なマコガレイだ。様子を見にきた中野さんも「こんなのがいるんですか?」とびっくりした様子で、持っていたメジャーで測ってもらうと43cmあった。
それから2人とも一気にやる気が高まり、エサを付けかえては誘いを掛けて次を期待する。
干潮前に連発
しばらくすると、今度は外向きの航路筋方向に投げていたサオにアタリが出た。聞いてみると、クククッと反応があったので、サオをあおってアワせるとヒット。
これもマコガレイで28.5cm。その10分後にも釣れたのが34cm。そして今度は中野さんもヒットして27cm、さらに私に28.5cm。干潮前にバタバタッと食ってきた。
上げ潮で36.5cm!
少し落ち着いて、上げ潮にかわった午後からまた航路筋側で28cmが釣れた。
再びカレイの食い気が高まったようなので、各仕掛けのエサを点検しながら打ち返していると、近投していたサオのドラグが滑り、と同時にサオ尻が浮き上がった。
慌てて手に取ってアワせると、グーンッと十分な手応え。浮いてきたのはグッドサイズのマコガレイで36.5cmあり、これもよく肥えている。
となりの中野さんもしっかり2匹目のカレイを釣り上げてにっこり見せてくれた。