3月29日(金)、前日の暖かさとは打って変わっての真冬並寒さ。時折、雨が降るという予報の中、神奈川三浦半島の城ヶ島の地磯にメジナ狙いのフカセ釣りにでかけた。
当日の状況
7時に土産屋街入口前にある有料駐車場に到着すると、ほとんど車は止まっていない。「ポイントは選び放題だろう」と、予想する。この日は、前日の暖かさとはうってかわって真冬なみの寒さ。時折、雨が降るという予報だったので、敬遠したのではないかと思われる。
『四畳半』に入磯
岩場のポイント近くにきてみると、いつもと違ってがら空きで、選び放題だ。
そこで、迷わず〝四畳半〟に入る。ここは、土日祝日ともなれば、暗いうちから場所取り合戦となるほど人気。魚影が濃いので、やや遅い時間帯でもここに入れたのはラッキー。おのずと期待が高まる。
エサと仕掛け
コマセは、オキアミ4kgにグレZとグレテンを混ぜ合わせる。
さしエサは生イキ君ツインパックLと生オキアミを使用。
仕掛けは2Bのウキに、ハリス1・5号2ヒロ、ハリは刺牙グレ4号、オモリはBと1号(G1サイズ)を段打ちして、ウキ下3ヒロで開始。
エサ取り連発
まず、磯際狙いでスタート。すると、さしエサが数秒でなくなる。
数投目にキタマクラ、スズメダイ…。ここは、耐えずコマセが効いているので、水温が低いこの時期でも、エサ取りは居着いている。
「辛抱強くコマセを打っていれば、必ずどこかの時間帯でチャンスが訪れる」と信じ、黙々と我慢の釣り。
潮変わりで30cm超メジナ
11時、こう着状況が一変する。潮流が右から左へとかなり強くなった。足元にヒシャク3杯コマセをうち、仕掛けは潮下3m先に投入。目印の少し大きめに結んだ浮き止めイトが徐々に引っ張らていくとウキに到達。仕掛けがナジんだところで、まきエサをウキめがけて追い打ち。
11時半、潮下15m付近まで流れていったウキがスパッと沈む。すかさずアワせると無事フッキング、小気味いい引きを楽しんで30cm超えのメジナをタモに収める。
『高場』ではメジナ連発
30分後、同じようなパターンでヒット。今度は取り込みの際、水面下1mくらいで、黄色くギラッと光ったので「なんだ、アイゴか」と、一瞬がっかり。しかし、水面に姿をみせたのはクロダイ。
30mほど右側の、通称〝高場〟と呼ばれるポイントに入っている佐久間さんが、何度か竿を曲げ、良型メジナを連続で上げている。
「ウキはBでハリス2号2ヒロ、Bのガン玉をハリスの真んなかより、やや少し上に装着。ウキ下は3ヒロ」と教えてくれた。
大物ヒットも・・
釣り座に戻って再開。すると、10m先でウキが勢いよく消し込むと、ダイレクトにギューンと大きく絞られる。すかさずアワせると、竿は満月のような弧を描き、かなりの重量感。
強い引きに、たまらずレバーブレーキ逆転させてイトを送る。
右の隠れ根に向かって張り着こうとするので、そうはさせまいと、竿さばきでいなすが、下へ下へと重厚な引き。一瞬のためらいで痛恨のラインブレイク。
魚の引きからみて、おそらく45cmオーバーの魚拓サイズだっただろう。「佐久間さんの2号ハリスでも食ってくると確認したとき、号数を上げておくべきだった」と後悔する。