4月1日に解禁を迎えた銭洲。多くの釣り人を魅了する釣り場だ。ここでは、遠征釣りが未体験の人に向けて、銭洲釣行の注意点や楽しみをまとめた。参考にして、ぜひデビューしてほしい。
TSURINEWS編集部
沖釣りの聖地『銭洲』概要
伊豆半島先端の石廊崎の南約75kmに位置する銭洲は、関東・東海圏の遠征釣りのメッカ。4月1日から解禁となり、12月末までが釣期。
銭洲ネープルスを中心に、エビ根、ヒラッタイなど10カ所を超える石礁群があり、北東へ約2kmの大ダルマ、小ダルマの離礁とともに象徴的な存在。
急なカケアガリがあり高瀬になっている。長さ36km、幅10kmを超す広大な瀬の中は、起伏に富んだ険しい根が連なる。
長時間移動も問題なし
銭洲での釣りを実現させてくれるのが、遠征釣行の安全を実現する設備を備え、厳しい検査を通った限定近海船の認可を受けた船。
長時間の航行となるため仮眠が取れる清潔なキャビンなど用意している。
銭洲でのターゲット
解禁直後はシマアジが狙いめ。例年5kg超が上がっており、7kg超えも十分期待できる。
また初期はルアーで狙うカンパチも面白い。5～6月ごろにはアカイカ泳がせになり、ムロアジが周り始めると、ムロアジ泳がせで10kg超えのカンパチや、特大モロコなどが竿をブチ曲げてくれる。
静岡・土肥のとび島丸では、昨年4月末に5kg超えシマアジ。6月24日には23.35kgヒラマサに加え、31.55kgモロコも。また11月には25.8kgカンパチが上がっている。
タックル例ジギングでも多数の大物が仕留められているのでルアーファンも一度は訪れたい聖地だ。まだ見ぬ大物への夢が広がるばかり。
遠征への準備
乗船時間が長いので、万全な安全対策を行っている船宿を選ぶ。当然一般的な乗合船よりも割高になるが、航続距離と、安全設備や快適な船内環境を鑑みると、決して高額とはいえない。
釣り人憧れの聖地へ船宿への連絡は、1週間前から。前日までに出船の可否や集合時間など確認しておく。また、体調管理を怠らないように。持病などがある場合は事前に相談しておく。
当日は必ず水・食料は1食分多めに持参する。タックルや仕掛け、オモリも多めに予備を持っていくことが肝心。釣りをすると衣服も汚れるので、着替えは必ず用意。
また、どの乗合船も同様だが、タイプA認定のライフジャケットが必須。持ってない人は事前に船宿に貸し出しの依頼を。
集合時間は場所によりさまざまだが、深夜1時ごろ出船となる。途中エサを仕入れる場合などは早くなることもあるので要注意。
出船前準備
指定時間には必ず遅れずに余裕をもって出かけよう。受け付けを済ませたら乗船名簿に記入。字は崩さず正確に。考えたくないことだが急な病気やケガ、事故の際に、船長が正確な情報を医療機関とやりとりできなくなる恐れがあるため。
乗船時は指示に従い、荷物を積み込む。竿などは航行中に外れて失くさないようにヒモで固定するなどの工夫を。
初めての場合は、船長にトイレや船室などの位置を確認し、設備の注意点を聞いておき、船上でのルールを確認しておこう。
移動中
釣り場までは船室のベッドで休む。土足厳禁や禁煙など、船のルールを厳守。航行中は勝手に船外へ出ないように。
銭洲では協定で開始時間が7時に定められているので、6時ごろから準備を開始する。
実釣中
開始の7時から、13時終了まで目いっぱい釣りを楽しませてくれるはず。
最高のロケーション根掛かりした際は、船長や仲乗りに伝えて対処してもらったほうがいい。手で切ろうとしてケガをしたり、竿で外そうとして竿を破損することがないように。
はるか沖合では「すぐ港に戻って病院へ」というわけにはいかない。
ケガや急な病気などには注意したい。
とくに夏場は、こまめな水分補給で熱中症や日射病に注意。
帰港
だいたい13時沖上がり。
シャワー完備の船もあるので、潮や汚れを洗い落として清潔な体で船室に戻ろう。なので着替えは必須。
帰港は16～17時ごろ。荷物も多いので、運搬などは指示に従い乗船者全員で協力して下船しよう。
安全、かつ快適に釣りに集中できるようにサービスが行き届いているので、初めての遠征釣行でも安心して楽しめる。
紺碧の海と巨大魚とのファイトは記憶に残る釣行となるはずだ。
巨大魚クラスも！
