2017年のアユシーズンがいよいよ開幕を迎える。
トモ釣りファンにとっては、待ちに待った野アユと対面の時がやってきた。
半年の眠りから覚醒する気分ではないだろうか。
新緑が映え初夏を迎えるこれからのシーズン、各河川では次々解禁が続く。
今回は、これからトモ釣りを始めようと思っている人や、初級者の人にタックル選びやポイント選び、釣り方を説明しよう。
【仕掛け編】はこちら。
アユの友釣りは早い河川では和歌山県の一部の河川で5月1日に解禁と、めっぽう早い。
中部管内では5月11日の矢作川に長良川下流、根尾川下流を始め、5月解禁河川も続々とスタートしていく。
6月にはほとんどの河川で解禁を迎え、多くの釣り人でにぎわうことだろう。
アユの友釣りタックル
まずはタックル選びを考えよう。まずどのようなサオを選ぶのか。
3月や4月に多くの釣具店で売り出しや、名人のトークショーが開かれたが、乗り遅れた人も大丈夫。
売り出し中はお店も混雑してなかなか説明が受けづらい。
しかし今ならお店も空いていて、アユに精通した店員さんがいるので、時間を取って説明してくれるだろう。
サオは自分がどのようなポイントを釣りたいのかで、サオの調子も変わってくる。
まずこれから始める人には、高額商品は避けていただきたい。
いまやサオだけでも20~30万円を超える時代、たしかにモノは良く間違いはない。
だがエントリーモデルでも質は高い。初めは安価な製品を選び、1シーズン釣りをしてみて続きそうであれば、上のランクの選択もありかと思う。
サオの調子はほぼシーズン通して、早瀬や中硬硬クラスが無難だ。
チャラ瀬に早瀬、泳がせとオールラウンドに活躍してくれるだろう。
穂先1つを取ってもチューブラ穂先に、ソリッド穂先と大きく分けられる。
チューブラは感度の伝わりが良く、引き抜きの際に抜きが早い。
ソリッド穂先はその柔軟性や細さによりオトリが弱りにくく、操作性にも優れている。
高価な品物なので、サオ選びはよく説明を聞いたりカタログを見たりして、じっくり選んでいただきたい。
こんな釣り場を選ぼう
次に釣り場を説明しよう。
主に早い時期は中小河川に分けられる。
初級者には小河川での釣りを勧めたい。
近年釣り人による事故が増えており、流れが強く水量が太い河川は避け、また増水時の河川での強行実釣も避けた方がいい。
周りの釣り人を見て「あのラインまで入川しているから自分も行ける」といった過信は禁物。
自分の体力や技術に適した立ち込みを心がけ、限界までは絶対に入らず、3歩5歩手前で止まるようにしたい。
初期の釣りでは、まず梅雨に入るまでは比較的水温、水量ともに安定しており湖産系放流河川では狙いごろ。
放流魚はある程度成育も期待できそう。
天然遡上河川では、近年遡上時期が遅れつつあり、解禁時期には生育が遅れていそうだ。
そこで大河川であれば放流量の割に河川が大きすぎ、ポイントの選択が難しい。
天然遡上アユの成育待ちか、梅雨が明けて野アユのばらつき加減に期待したい。
解禁初期の野アユの習性を知り、釣果をアップさせよう。
釣れるポイントを探そう
ここのところよく感じるのが、解禁が早くなって釣れるポイントと釣れないポイントがはっきり分かれている。
これは解禁が早く、5月は比較的天候も安定しているため、放流場所からあまり野アユが移動しないから。
淵にたくさんのアユが群れていたり、小さなポイントに群れていることも多く、段々瀬では畳10畳ぐらいのポイントで釣れ続くこともよく見られる。
これらを見極めるためには、やはり下見が大事だ。
ネットや新聞、うわさ、試し釣り情報など情報はさまざまだが、やはり自分で河川に足を運んでアユの姿の確認や食(は)み跡を確認しよう。
解禁後であればいろんな情報が耳に入り込んでくる。
より確かな情報や、信頼できる友人の情報で動くのもいい。