ニュースでも話題になるほど低水位の状態で春を迎えた山梨県富士河口湖町にある河口湖。普通に考えたら水位が低い年は釣れないとなるわけだが、どうやら水の中は異なるようだ。今期は3月初旬からヘラが釣れ始め、すでに47cmクラスまでは現認されている。さらに取材日前日には46cm頭に8枚というスーパーヒットを記録。もしや今年は釣れる年なのか。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
河口湖の概況
国交省が発信している川の防災情報を水位で確認すると3月中旬現在、河口湖の水位はマイナス4.1m。例年の平水がマイナス1.3m前後なので、今期は3m弱も低いことになる。
実際、さまざまなニュースにも「河口湖が異常渇水」と大々的に報じられ、そのたびに八木崎にある六角堂が取り上げられ「本来は水に浮かんでいるのが地続きになっています」などとリポートされていた。
取材時、約1年ぶりに河口湖大橋から六角堂を見たが、地続きどころか六角堂周辺が大きな突き出た半島のようだった。
広瀬(提供:週刊へらニュース編集部)これで果たして釣りになるのかシーズンイン前から気にはなっていたが、実際のところはさほどでもない印象を受けた。水際までは確かに遠い。しかしながら立ち込むことなくノーマルな釣り台と21尺程度の竿で、ウキの真下は水深が1本前後あるので春限定なら釣りになるしポイントによってはさらに深い所もあるだろう。
直近の情報でも釣れているのは水深が深くても2本以内で、1本より浅くとも濁り次第では魚が入ってくるとのこと。これに乗っ込みが重なれば、さらに浅い場所も候補になるだろう。
ポイント
シーズン初期ということもあり情報が少なく、記者が知る限り奥川周辺しか釣れたとの情報は得ていない。しかし湖を回った感じでは、例年どおりのポイント候補が浮上してもおかしくない感じはする。具体例では広瀬、奥川、清水、足和田ホテル前、長浜、西湖落しなど。また平常水位の時は足場が軟質(ヘドロ)で狙いづらかったポイントでも、干上がったことで釣り台を置けるようになった所もあるだろう。
西湖落とし(提供:週刊へらニュース編集部)このような軟質底は少しの風波があれば濁りが出るので、ヘラが接岸しやすい。ただし干上がったとはいえ体重がかかればズブッと潜って抜けだせなくなることも考えられる。初めての所を歩く際は、硬い棒などを地面に差し込みながら硬さを調べ慎重に前へ進むことをお勧めする。とくに真如苑前や馬場川などの吐き出し周辺、奥川吐き出しの西側ワンド(通称泥んこワンド)などは注意されたし。
なお白須ワンド、八木崎、丸栄ワンド、さかなやワンドなどの南岸エリアは今期の水位だとほぼ釣りにならないだろう。東岸の小曲岬、花火台、浅川なども面白いかもしれないが、濁りが入りづらいエリアなのでモジリがあるのが絶対条件になるだろう。
釣り方とエサ
主流は長竿を用いた両ダンゴの底釣りだが、シーズン初期はグルテンセットや両グルテンのほうが食い込みはいい。ただし、ダンゴと比べてグルテンは型が落ちる傾向があるので、デカイのしか狙わないのであれば両ダンゴで通すのも一興だ。
なお風流れがなければバランスの底釣りでOKだが、河口湖は無風であっても流れが発生することも多い。よってハリスオモリやドボンの用意は必須。
アベレージが40cm超で尺半クラスも軽く狙えるので、ハリスは1~1.2号が標準。ハリはグルテンなら8~10号前後、ダンゴなら10~13号のいずれも軸太の丈夫なハリを推奨する。なおこれらは最小の部類であって、常連は16~20号を多用する人も珍しくなく、エサも硬ボソの両ダンゴを常用する。たとえば夏冬ペレ底などで芯を作り、そこに大量のバラケマッハや段差バラケなどを差し込み硬く仕上げる。
花火台(提供:週刊へらニュース編集部)釣り方のコツなどはとくにない。魚がいてハリにエサが付いていれば、乗る乗らないは別にしてアタリは出るだろう。仮に隣はアタるのに5m横の自分だけがアタらないのであれば、まずはエサ持ちを確認。それでもウキが動かなければ、エサ打ち点を変えよう。竿を伸ばす、釣り台の向きを変えるなど方法はいくらでもあるはずだ。それでも動かないのなら、そのポイントは当日に限って回遊ルートから外れているのかもしれない。面倒でも釣り座位置を大きく変更するか、最悪はポイント移動しかない。
いずれにしても河口湖では釣りそのものはさほど難しくはない。いれば素直に食ってくるし、アタリも明確だ。釣れないのはむしろ時間帯や気象条件、濁りの有無など。つまり魚任せの釣りなので、焦らずのんびり構えることも高釣果を得るためのコツだと言えよう。
<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>

