2月9日・10日で長崎県の男女群島へ、尾長(オナガ)グレ狙いのフカセ釣りで愛弟子の丸山さんと釣行した。
当日は大シケ&暴風
平戸市田平のあじか磯釣センターを目指して車を走らせるが、道中気になるのはやはり天候。念のためブラックヘラクレス号の前田船長に確認すると「出すよー、早く来て~。」と気持ちのいい返事。これでテンションはマックスに。
夢はロクマル(60cmオーバー)、いや今年はナナマル(70cmオーバー)かと期待に胸を膨らませて乗船。ほかの釣り人とあいさつをかわして寝床へ。
いつもならぐっすり仮眠だが、様子がおかしい。船のエンジン音がマックスにならない。五島沖からは大シケとなり、波を回避しながらの航行となり、丸山さんは船酔いしてダウン。
4時間がかりで男女群島に到着したが、猛烈な風。ポーターも安全確保のため、げきを飛ばしていた。私たちは女島の避難港に渡礁したが、風裏でも風が強くて立っていられず、安全第一で高台へ避難した。
当日のまきエサ
午前8時の見回り便で瀬替わり。船長から「風が落ちたから西磯に行ってみようか」とのことで、ウネリの残る中で墓の下のハナレに渡礁。「ウネリに気を付けて夕方まで釣って」との激励をいただき、あきらめかけていた釣りスイッチがオンとなった。
早速まきエサの準備。風力は落ちたとはいえ強風で、風に負けないまきエサが必要だ。オキアミ生2角にグレパワーV11と超遠投グレと、まきエサが波しぶきを浴びた際の調整用としてグレベースを入れ、硬めに練り上げた。
この配合だと硬く練り上げても着水と同時に海面でバラけるので、まきエサが海面で広がるためつけエと同調させやすい。
つけエはオキアミ生とくわせオキアミスーパーハードLサイズを使用し、離島にしては細仕掛けながら強度に実績のある仕掛けで、いざ勝負。
サラシ先端で良型連発!
大サラシの中にまきエサをまいてみるが、エサ取りの活性はあまり良くない。釣れて来るのは大型のキンギョだ。
ならば大きく張り出したサラシの先端に狙いを定め、仕掛けを重くして遠投し、ダイレクトに攻めてみた。するとギュンとウキを消し込む気持ちのいいアタリがでて、男女群島のアベレージサイズの35cmの口太(クチブト)グロをゲット。
やっと出会えたクロに感謝。
当日のヒットパターンはこれだと確信し、ガン玉の位置を調整しながら、さらにヒットするパターンを探っていくと、型・数ともに上がってきて、35~47cmが入れ食い。
安全を考慮して水道側でサオ出ししていた丸山君も良型を連発し、自身の記録の45cmを更新したとのこと。時折、巨大なサンノジにサオを絞り込まれて悲鳴を上げていたが、楽しそうだ。
サイズアップ55cm尾長!
残るミッションは大型の尾長だが、西磯での釣りは昼間限定で、夜釣りの太仕掛けは使えない。サオの強度限界のハリス6号に替え、夕マヅメの型狙いに仕掛け変更。
先ほどまでの釣りで、仕掛けを重くしてあまり速く落とすと食いが悪いことが分かっていたので、ガン玉を外してウキの体積・ハリス・ハリの重さでゆっくり沈降。サラシにイトを取られてつけエが浮く場合は仕掛けを回収し、波と風の呼吸の合間に投入。うまく仕掛けが入ればウキがゆっくり沈降していく。
この状態でアタリを待っていると、サオ引きのアタリがでた。今までとは異なる強烈な手応えで、サオは極限まで曲がっているが、確実に魚の体力を奪って浮かせてくれる。何回か瀬に突っ込まれたが、何とか浮かせることに成功。
サラシがきつく、丸山さんがタモ入れをサポートしてくれ、ゲットしたのは55cmの尾長。昼間にしては満足の型だ。