一之瀬丸でトラフグを狙う
独特の引きと食味で人気が高いトラフグ。今年の東京湾トラフグのXデーは例年通り3月下旬~4月上旬が本命。なかでも注目は満月の4月2日(木)を軸にした3月30日~4月1日の中潮。
トラフグタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭)このタイミングは大型トラフグが一気に湾内へ入り込む「乗っ込み」のピーク。まさに、狙うならここだという絶好のチャンス。釣果が一気に跳ね上がる、年に数日だけの特別なタイミング。
ポイントに集まる船団(提供:週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭)船宿到着後、船宿前にある釣り物別の座席札ボードから空いている座席札を取る。受け付けは5時からで、終わった人から船に移動する。乗船番号の席に座り準備する。
開始直後にキロ超え登場
6時50分に出船。南へ進路を取り、富浦沖に1時間弱で到着。当日の天候は晴れ。風速は約2mと弱めで、ウネリは穏やか。釣りするには最良の日だ。
船長から「準備してください。カットウは外して、準備ができた人から始めてください」とアナウンス。2本バリの1本目には赤エビ、2本目には前日に購入した活ホヤとイワシを付けた。
期待の第一投。仕掛けを海中に落としバックラッシュさせないようにリールのスプールに親指の腹を当てて、サミングしながら海底80mまで仕掛けを落とし込む。オモリが海底に到着したらイトフケを取る。
左舷の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭)開始直後、左隣の大ドモ・片山さんの竿がいきなり大きく弧を描いた。片山さんはすでにリールを力強く巻き上げている。やがて海面に白い腹をパンパンに膨らませたトラフグが浮上。仲乗りが素早くタモを差し出し、船中1尾が無事取り込まれた。目測45cm1.5kg級。朝の静けさを破るような一尾で、船上の空気が一気に熱を帯びた。
私にもコツッと小さな振動が竿先に伝わる。しかしそれっきりで、逃げられてしまったようだ。唯一のアタリだったのに残念。
単発ながら良型登場
当日はどうやらXデーとはいかなかった。海は静かに見えて、仕掛けが落ち着き過ぎでアタリが遠い。それでも船上では時折「きた!」という声が上がる。単発ながらポツリポツリと1.4kg超えの堂々たるトラフグが浮かび上がる。
トラフグキャッチ(提供:週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭)周りを見渡すと、トラフグ狙いの船がずらりと並んで海の上に大船団ができていた。どの船も釣り人でぎっしり。エンジン音・風の匂い・ざわつく空気。すべてがXデー到来を待ちわびて集まってきたのだと感じた。
本命手中(提供:週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭)釣り人たちの付けエサを見ていると、2本バリの両方にエビだけを付けている人が目立った。ホヤもイワシも使わずただエビ一本勝負。こういう日は、余計な変化はいらないのだろう。シンプルなエビだけが、トラフグのスイッチを素直に押した。
良型確保(提供:週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭)最大は59cm3.7kg
船長は釣らせようとポイントを次々と移動し広範囲を走り回ってくれたが、残念ながら結果にはつながらなかった。船長の「これで終わりましょう」で14時に終了。船中釣果はトラフグ5尾で竿頭の片山さんが2尾。当日最大も片山さん59cm3.7kg。
大型のトラフグ(提供:週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭)釣りのあとのフグの下処理について。船宿に戻ったら、まず番号札が入ったザルに釣ったトラフグを入れて並べておく。するとフグ処理師である船長が順番に捌く。食べられる身・ヒレ・白子があればそれをザルに戻してくれる。あとは番号が呼ばれるのを待つという流れ。
トラフグ釣りについて
リールは小型電動または小型両軸が扱いやすく、巻き上げ時のバラシも減らせる。
タナは「底から何m」といったように船長から具体的にアナウンスされる。たとえば「海中20~32mに反応あり」といった具合だ。船長の指示ダナへ正確に合わせることが重要。フグがいないタナでいくら誘ってもアタリは出ない。
ミチイトはPEライン1.5号以下が基本。感度を重視するなら0.8号がいいが、ちょっとしたことで切れやすいのが悩ましいところだ。1シーズンもたないことも多いので、気になることがあれば早めに交換したほうがいい。
<週刊つりニュース関東版APC・針生芳昭/TSURINEWS編>
一之瀬丸

全10隻の釣り船でさまざまな釣り物に出船。定番のアジやシロギス、人気のタチウオやカワハギ、高級魚マゴチやマダイ、多彩な魚種を狙えます。初心者もベテランも誰もが楽しめる。

