桜が咲き乱れる頃になると、河川のシーバスフィッシングもベイト(エサ)が変わる。主にバチ(イソメ類)が中心だったものが、水温の上昇と共に小魚やカニ、エビなど複数混じるようになる。こうなるとさぞかし釣りやすくなるかと思えばその逆で、実は難しくなってしまうのだ。では、この春の定番とも言うべき混合するベイトとはいったい何なのかを一から説明してみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
春の混合ベイト
シーバスが捕食するベイトが春先を中心に増えて入り混じることを総称して「混合ベイト」と呼ぶ。気温が上昇してくると河川で盛んだったバチ抜けだけでなく、ハク(ボラの幼魚)、エビ、カニなどの甲殻類に、地域によっては稚鮎なども動きだす。
桜の季節(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)これらが活発になると確かにシーバスの活性も上がるが、同時にあれもこれも偏食気味となり、釣るのが難しくなる。では、この厄介なベイト達を少し紹介してみよう。
スジエビ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)春のシーバスベイト
ここで取り上げるのは、暖かくなると動き出すシーバスの主なベイトだ。もちろん、この他にも様々な種類がいるが、代表的なものと思って見てもらいたい。
バチ
初期の河川で見られるバチは、ユルユルと動きの鈍いものだったが、春先になると引き波を立てるものや、クルクルと動き回るバチに変わる。いずれもバチ抜けが起こればこちらがメインになる。
バチ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)ハク(イナッコ)
ハクと言われるボラの幼魚が中心になるが、育ち過ぎたイナッコなども混じる。
ハク(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)特にハクは浅場にも深場にも溢れかえる傾向がある。水面付近を泳ぐ小規模な群れに大きなボイルが発生する。
ハクの群れ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)エビ、カニ
バチもハクも見えない場合、ボトム(底)付近でエビやカニなどの甲殻類を食べていることが多い。
アミエビ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)テナガエビなどの大きなエビから、アミと呼ばれる極小のエビまで大小様々な甲殻系のベイトが動き出す。
カニ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)メインベイトを定めて狙う
そして最後は、この厄介に入り乱れるベイト達をどうやってさばいて釣るかだが、ひとつのポイントとしては、何を主食にしているかを考えることだ。つまり、「メインベイト」は何かを絞ってルアーをセレクトしていくことが重要になる。
観察眼が必要
詳しく書くと、バチ抜けなどが確認できれば、バチ抜けに合わせるし、水面で何かを追ってボイルがあればハクやイナッコ、活性が低くボイルなどがなければボトムでカニやエビなどと、こんな感じだ。
色々なルアーで対応(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)これには水面や水中をよく観察する観察眼が求められるが、これは釣りをやっていれば誰もが自然に身に付くことだろう。後は、それに合わせた釣り方やルアーをセレクトするだけだ。
バチルアーも忘れずに(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)簡単に書いてはみたが、実際の釣りではなかなかそうはいかないのが現実だ。特にこの春のハクやバチ、アミエビなどのマイクロベイト系はわかっていても難しい。
だが、これを攻略できれば釣りのウデは確実に上がり、秋のハイシーズンにはいつもより釣れるようになっている、はずだ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>


