日中過ごしやすくなってきたこのごろ、海の方も水温が下がり始めた。11月15日に少し遅めの秋磯に行ってきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・紀東志摩グレ会・前田康平)
沖磯でウキフカセ釣り
今回は私が所属する紀東志摩グレ会の御座ミーティング。三重県志摩市志摩町御座は、唯一通しで釣りができる貴重な釣り場だ。早速受け付けを済ませ、くじを引いていよいよスタート。
ウキフカセ釣りのタックル(提供:週刊つりニュース中部版APC・紀東志摩グレ会・前田康平)会長からのレクチャーを意識し、一日の釣りを組み立てながら出船する。岬付近に移動している途中、船長に前日から水温が上がっていると聞き、これはアイゴとコッパグレに悩まされる展開になると予想した。
出船前のあいさつ(提供:週刊つりニュース中部版APC・紀東志摩グレ会・前田康平)私が降りたのは長島という磯で、初めての釣り場だ。まずは磯全体を見て歩きシモリなどを確認してから準備に取りかかった。まきエサは生オキアミ6kg、マルキユー超遠投グレ2袋、爆寄せグレ2袋。付けエサは生オキアミ、ボイルオキアミ、各集魚剤をまぶした生オキアミだ。
序盤はフグばかり
水道がいい雰囲気だった南向きに釣り座を取り早速開始する。少し波があったので、仕掛けは半遊動のBでウキ下は1ヒロ半からスタートする。
まきエサをまくがエサ取りは見当たらない。際を攻めているとウキに反応があるが本アタリが出ない。回収するとハリがない。ハリを結んで同じ場所に投入すると、ウキが少し押さえられる小さなアタリがあり、即アワせるとフグが釣れた。やはり水温が上がったせいなのか活性が高いようだ。
アイゴも困るが、フグはもっと困る。なぜならハリが大量に消費されてしまうからだ。20mくらい沖に大きなシモリがあるのでそこを流していくがなぜかフグばかりだ。
32.7cm本命登場
2時間ほどたつと、ふとフグの活性が弱まったタイミングでエサが残るようになった。際にエサをまいているとグレがチラホラ見える。早速狙うと1投目からウキが消し込むいいアタリで、コッパグレが釣れた。この中に良型が交じっていることを祈り根気良く狙う。
だが今度はコッパグレが湧き始め、沖なども狙うがなかなか型が出ず苦戦。それでも仕掛けを入れるタイミングやまきエサのまき方など試行錯誤しながら、本日最大の32.7cmを釣り上げた。
当日使用したまきエサ(提供:週刊つりニュース中部版APC・紀東志摩グレ会・前田康平)潮の影響か遠投しても反応はないし、沖のシモリを攻めるもアカハタやカサゴと根魚のオンパレード。調子の良かった際もまたフグの活性が上がってしまったため釣り座を変更することに。
北向きや可能な場所を攻めていくが、行くところフグフグ。この時点でハリが2袋ほどなくなってしまったので、早めの昼食で気分転換した。
重量感の正体は……
30分ほど休むと潮の流れが変わった。沖向きに流れ始めると、グレの活性も上がり始めた。ここでウキを釣研エキスパートグレVの0Cにかえ、ハリス1.5号を4ヒロ取った全遊動仕掛けに変更する。これがハマったのか、はたまた時合いなのか分からないが、ここからグレが爆釣し始めた。
沖のシモリ付近に仕掛けを入れると連発が続くが、なかなかサイズが上がらない。G5を1つ足して仕掛けを早く沈めてみるが30cm前後が釣れる。ボイルを付けると根魚が釣れるが、たまに釣れるグレはどれも小さい。生オキアミは30cm級がヒットするので、状況が変わるのを待った。
納竿15分前、沖に潮目が出来、そこから沖に向かって潮が流れ始めた。すかさず遠投して仕掛けを流していくと、バチバチとミチイトをひったくるいいアタリが出た!重量感もある。
掛けた瞬間シモリに突っ込もうとするが、その前にシモリから魚を引き離す。今度は際に潜り込もうと突っ込んでいく。サオを立てて耐えていると急にサオをたたき始めたのでもしかしてと思ったが、上がってきたのは45cm級のアイゴだった。
40cm級グレも上がっていた
確実にさっきと雰囲気が変わっているので、グレがいることを信じて続ける。31cmのグレとアイゴを上げ、最後一投。張らず緩めずで仕掛けを入れていくと、ミチイトがバチバチと走ったのでアワセを入れた。重量感があるので良型だと確信。アイゴでないことを願いながらやり取りする。
魚は根に潜るというより沖に向かって走る。慎重に手繰り寄せてくると赤いシルエットが見えた。マダイだ!だがふとテンションが緩んだときにハリが外れてしまい惜しくも終了となった。
港に戻ると40cm近いグレを釣っている人もいたが、やはり30cm級が多く、アイゴ地獄に悩まされたようだ。みんなでワイワイしながら釣りができるのもすごく楽しい。いろいろな経験を持っている人がたくさんいらっしゃるので勉強になった一日だった。惜しみなく教えてもらえるなんてなかなかないので本当に感謝しかない。
いよいよ本格シーズンを迎えようとしている。次こそは40cmオーバー目指して頑張りたい。
当日の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・紀東志摩グレ会・前田康平)<週刊つりニュース中部版APC・紀東志摩グレ会・前田康平/TSURINEWS編>
御座の沖磯

