庄内川でシーバスゲーム
調子が上向いてきている衣浦エリアとは対象的に、秋だというのにこのエリアはなかなか釣果情報が上がってこないと、各釣具店から耳にしていた。そこで調査も兼ねて、大潮からの下げの時間帯にエントリーした。
庄内川の下流域で橋脚と明暗の場所。さらには非常に流れの強いポイントなので、シーバスが好んで着いている可能性が高い。
橋脚と明暗の絡むポイント(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)強い流れを攻略
まず様子を見るためシンペンを投げてみると、大潮からの下げ始めにも関わらず、かなり強い流れが出ている。橋脚の上流側に立ち、クロスからややアップに投げて明暗の境目にルアーを通していくように狙っていく。
ルアーをとっかえひっかえしながらラインスラックを調整し、さまざまな角度やレンジでシンペンを流し込んでいくが、なかなかバイトが出ない。
ベイトも岸からは確認できなかったが、釣具店スタッフから10cm以下のイナッコが入っているようだと情報をもらっていたため、同サイズのシンペンを中心に探る。
タックル図(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)ベイト反応の兆し
開始から1時間ほどは反応がなかったが、少し水位が下がってきたタイミングで、水面にベイトのザワつきが出てきた。それに合わせて単発ながらボイルを発見。
岸から比較的近い場所にベイトがたまっているようなので、ベイト付近を直撃できるように橋の真下に移動し、強めのアップクロスで狙う。
表層近くは無反応だったので少しレンジを入れてみようと、ダイワのスイッチヒッター85Sパールオレンジベリーを結んで、ベイトがいるであろうポイントの上流にキャスト。
明暗境目で53cmシーバス手中
ポイントを通過して明暗の境目にスイッチヒッターが入ったところで、ゴンッ!と強烈なバイトが出た。
沖へ走ったかと思いきや、ものすごい勢いでジャンプとエラ洗いをして必死の抵抗を見せてくれる。立ち位置を調整して流れの緩い場所まで誘導してネットイン。
元気いっぱいの秋シーバス(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)53cmの名港シーバスを手にすることができた。見てみるとスイッチヒッターを丸のみしており、良い食わせ方ができたとうれしくなる。
丁寧に蘇生をして、真っ暗な橋の下で小さくガッツポーズ。ここしばらく私自身も名古屋港周辺の河川で釣果を出せていなかったので、喜びもまた格別だ。
スイッチヒッターを丸のみ(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)名港エリア復調の兆し
シーズンインが遅れているとうわさされていた名古屋港シーバスも、これが吉兆のきざしとなってくれることを願い、午後8時30分にロッドオフとした。
会心の53cm(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)<週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔/TSURINEWS編>

