ライトタテ釣りとは、仕掛けは同じだがタックルをよりライトに、オモリをより軽くして比較的浅いポイントでフィッシュイーターを狙っていこうというもの。このライトタテ釣りのパイオニアともいうべき船が、三重県鳥羽市相差から出船している魚勘丸だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)
ゼロテンションがキモ?
後半戦に向けて集中し直し、底付近をフワフワゼロテンションに近い状態にしてアタリを待っていると、ガツンとしたアタリが出た。反射的に即アワセしてしまったもののうまくフッキングできたようで、掛けた瞬間からゴンゴンとした引きが伝わる。マダイだとすぐ分かる引きだ。
マダイ手中(提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)慎重にリールを巻いてくると赤い魚体。やっぱりマダイ。丁寧に自分でタモ入れして、キレイなピンク色の食べごろサイズを取り込んだ。
その後も指示ダナまで仕掛けを落としてから、ベイトが付いたら底付近でフワフワさせていると同じようなガツンとしたアタリがあり、連続してマダイをキャッチすることができた。
時合い到来!(提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)途中いろいろ釣り方を試していると、テンションをかけているよりもゼロテンションでフワフワさせていた方がアタリがよく出ることが分かった。だがこの釣法はよほど集中していないと、根掛かりやオマツリの原因になる。感度の良いサオ、細めのイト、何より炎天下でも切れない集中力が必要な釣法だと思う。
ぶっとい青物やキジハタなども
マダイの他、コレまた真ん丸の太いハマチや、腹パンパンの大きなキジハタまで釣ることができ、クーラーの中は大にぎわい。
まるまる太ったハマチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)沖上がり30分前には釣果に大満足してタックルを片付け、後は船長とゆっくり話をする。他の人の様子を見ていると、大サバにマダイに大忙し。帰港後、話を聞いていると、他の人もクーラーは大にぎわい。みんなが大満足して釣りを終えることができた。
お腹デップリキジハタ(提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)今回は久々に飛び入りで、魚勘丸にお世話になったものの、おじさん、おばさん(おかみさん)は優しく、船長のお客に魚を釣らせる腕はピカイチ。私が通っていたころよりもはるかに人気船になっているのも納得できた。最近はなかなか船に乗ることも少なくなったが、また近いうちに行ってみたい。
あぶり締めサバは絶品
帰宅後、食べたかった極太のゴマサバをさばくと、イワシをたっぷり食ったその身は真っ白。包丁を見るとべっとり脂がついている。コレをあぶり締めサバで食べると、もう絶品。とろける食感が最高だった。
ライトタテ釣りの様子(提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)もちろんイワシに着いたマダイやハマチも極上の味。せっかくダイエットしたのに、このままじゃリバウンドが確定しそうだ……。
<週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑/TSURINEWS編>


