梅雨イサキや麦わらイサキなんて言われるイサキはこの時期に旬を迎えるとされる。そんな食味バッチリなイサキを目指して6月9日に片名港のおざき丸さんに乗り込んだ。「なんとかなるだろう」という性格から下調べをせずに釣りに行ってきた。そんな私の大山沖のイサキ釣りとはなんぞやというところから食味までのレポートをお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・永井航)
船長にコツを聞く
帰港後、船長にイサキ釣りについて伺ったのでイサキ初心者の皆さんにも共有したい。
まず気になるのは釣果を左右する釣り座だろう。コマセ釣りのイサキは当然、潮下が有利となるがミヨシとトモのどちらが潮下になるかは釣り場に着くまでわからないとのこと。
当日も全体的に数を揃えたのはミヨシ側に対してトモ側はかなり苦戦をしていた印象だ。当たれば好釣果になる可能性が一方、外れれば活性次第では坊主もあり得るようだ。
ちなみに胴の間は大釣りはなかなかないが、大外れもなかなかなく、安定してほどほどに釣れるそうだ。博打か、安定を取るかはその時々によって変えるのもありだろう。
コマセを途切れずに撒く
あとはしっかり棚を探り、釣れない時間でも諦めず餌を撒くことが肝要のようだ。やはり、コマセ釣りはコマセを切らすと魚が遠退いてしまう。諦めてしまうと負のスパイラルに陥るため根気も大切な釣りだ。
おざき丸の船長は物静かな方だが、聞けばしっかり丁寧に答えてくれるのは初心者もありがたいだろう。ちなみに外道はアジやサバなどが釣れるそうだ。
イサキ料理を堪能
帰宅後、魚を改めて見てみた。
体高のある個体(提供:TSURINEWSライター・永井航)体高ばっちりな上に身の厚みも申し分ない。
サイズ良好(提供:TSURINEWSライター・永井航)しかも捌いていくと白子&卵!イサキの白子は美味しいためこれは嬉しい!(ちなみにオスは8匹中2匹だった)
イサキの卵の煮付け(提供:TSURINEWSライター・永井航)身は脂でベトベトというほどではないが、しっかり脂が乗っており何にしても美味しいそうだ。
イサキの唐揚げ(提供:TSURINEWSライター・永井航)今回は3匹分をお裾分け。
アクアパッツァ(提供:TSURINEWSライター・永井航)良型イサキしかいなかったこともあり、刺身・アクアパッツァ・唐揚げ・煮付け・卵の煮付け・白子ポン酢・あら汁とフルコンボでばっちり釣魚料理を楽しめた。
白子ポン酢(提供:TSURINEWSライター・永井航)
大山沖イサキ釣りの魅力
初心者向けに簡単にまとめると、
メリットは
・都心部(名古屋)から乗船場所までのアクセス良好
・仕掛けやタックル操作は比較的簡単
・手ぶらでもできる
・初心者でも棚さえ当てれば充分釣れる
・釣れる魚がとても美味い
デメリットは
・小〜中物の釣りにしては集合が早い
・小〜中物の釣りにしては船での移動時間が長い
・(全てのコマセ釣りに共通だが)手が臭くなる
・人気ゆえに人が多いことが多い
・30号位の錘を使う釣りと比べると釣味はほどほど
といったところだろうか。
平日にも関わらず人気な大山沖のイサキ釣り。魚の活性次第では坊主もありえる釣りのようだが、あの食味を考えると是非また釣行したい。
また、ここまで読んでくれた方は問題ないだろうが、はじめての釣りをするときは下調べをした方がより良い釣果に結びつくはずだ。
<永井航/TSURINEWSライター>


