三重県沖の近海ジギングに出かけ、ウッカリカサゴやレンコダイ、エビスダイなど多彩な魚種を次々にキャッチしました。タイラバやバチコン、さらにはエソ連発の“笑いの展開”も楽しめる、五目釣りの魅力が詰まった釣行レポートです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田村昭人)
エビスダイをキャッチ
ここで8時30分を迎えました。当初は曇り空が続く予報でしたが、急に沖も岸側も濃いガスに包まれて、まったく周囲が見えなくなりました。
視界が霞むほどの状況(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)陸地との位置関係でポイントを把握していた船長も、さすがに大苦戦。レーダーを頼りに、慎重な操船が続きます。
そんな中、船長には再びレンコダイが連発。私はジグに戻し、TGベイトを投入しました。レンコダイが釣れた後、違う引きが手元に伝わります。上がってきたのは、鱗が硬くゴツゴツとした体表が特徴のエビスダイ。さばくのは大変ですが、味は折り紙つきです。
エビスダイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)この頃には、アヤメカサゴのサイズもアップしてきました。魚種も増え、まさに五目釣りの展開に。しかし、潮が止まると同時にアタリもピタリと止まってしまいます。
アヤメカサゴがサイズアップ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)終盤はエソ祭りに
潮止まりのタイミングで、ポイントを砂地メインのエリアへ移動することにしました。ここでは再びアマダイ狙い。タイラバを落として様子を見ていきます。
ただし、潮がまったく動かず、風も弱まり、船がほとんど流れない状況になってしまいました。波は残っているものの、船の動きが止まったことでアタリも皆無。そのうちガスも晴れて、空は一転してピーカンに。強い日差しで気温もぐんと上がりました。
天気が快晴に(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)船長と話をしながら休憩していると、無線でつながっている漁師仲間から「太陽が出てからはアタリが止まった」との声。どうやら周辺の船も同じように苦戦しているようです。
ここで再びジギングに切り替え。ジグを着底させた瞬間にヒットしたのは、エソ。しかもサイズはなかなかのもの。
ここからはまさに“エソ祭り”。エサ釣りをしていた船長にもエソが連続ヒット。仕掛けの5本針すべてにエソが掛かるという笑いの展開になりました。
その後もいくつかのポイントを試しましたが、どこもエソの活性が高すぎる状況。ジグが底に届いた瞬間に掛かるような状態が続きました。
釣行終了&振り返り
11時前、これ以上の釣果は難しいと判断し、納竿となりました。この日は終始、深場を中心とした近海ジギング。本命のマハタには出会えませんでしたが、五目釣りとしては十分すぎるほどの成果でした。
これからの季節は、浅場でのスーパーライトジギングが本格化。アカハタやオオモンハタがメインターゲットになります。また、半夜便ではバチコンでアジやイサキが狙えるシーズンにも突入。狙いたい魚がどんどん増えていく時期です。次回の出船も楽しみです。
最終釣果(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)釣った魚は家族の食卓へ
帰宅後は釣った魚たちをさばく作業に大奮闘。エビスダイの鱗や棘は硬く、まるで鎧のようでしたが、刺身にしてみると絶品。家族からも大好評でした。
エビスダイの鱗(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)レンコダイは塩焼きに、カサゴ類は天ぷらにして提供。家族が笑顔で食べてくれるのが何より嬉しい瞬間です。
まだ冷蔵庫には魚がたくさん残っているので、しばらくは釣り魚メニューが続きそうです。釣った魚を家族が美味しく食べてくれる——それが釣り人にとって一番のご褒美ですね。
<田村昭人/TSURINEWSライター>

