岩手県の主要河川の遊漁券販売場所ならび、解禁直後のおすすめポイントを紹介します。各漁業協同組合の資料を基に、現地釣具店などへの電話取材も併せて行い作成したものになります。釣行の際は、ルールを守り、譲り合いながら釣りを楽しみましょう。
小本川上流部エリア
岩手県下閉伊郡岩泉町の南部を流れる小本(おもと)川。
小本漁協管轄の上流部は3月1日(金)日の出から解禁。鼠入(そいり)川や大川、龍泉洞のある清水(しず)川、七滝などヤマメ・イワナの好ポイントが多い河川。
だが、平成28年の台風の影響で大洪水となり、漁協施設も被害を受けた。
その後は組合員のべ500人が清掃活動を行って復旧作業が行われた。それでも河川工事中の場所が各地にあるので、入渓ポイントなど詳細は現地で確認を。水は澄んでいて、川のコンディションはいい。
例年通り5月1日(水)から龍泉洞特設釣り場が解禁。
黄色いピン区間がおすすめエリア
おすすめポイント
岩泉第二発電所取水堰堤まで
全長約1kgの区間を使用し、30cm級を含むヤマメの成魚放流が行われる。
貸し道具が用意されているので、毎年ファミリーで楽しむ姿が多く見受けられる。渓流釣りチャレンジしてみたいという人にはうってつけだ。
遊漁券主要取扱い場所
岩手県 小本川上流部エリア
安家川上流部エリア
岩手県下閉伊郡岩泉町を流れる安家(あっか)川は、3月1日に解禁。
エサ釣りだけでなく、ルアー・フライ、テンカラなどもOK〝ヤマメの川〟と呼ばれるほど魚影が濃く、渓相は渓谷から里川までバラエティー豊か。
しかし、平成28年の台風10号の爪痕は大きく、現在も災害復旧工事中。そのため本流4区域で禁漁区を廃止予定。(復旧工事のため現在も調査を実施中。おすすめポイントは現地で要確認を)
それでも定期的な稚魚放流も行い、昨年7月にヤマメ稚魚500kg、同年10月イワナ稚魚50kgを放流し続けている。
おすすめポイント
安家川ポイント
本年も継続して放流予定とのことで、自然災害の影響は大きいものの、釣り人を受け入れる準備を整えている。
例年8月15日に実施している川祭りの本年開催については未定。
なお、国道45号線利用の場合は、工事や通行止め情報を要確認。
遊漁券主要取扱い場所
岩手県 安家川上流部エリア
気仙川本支流エリア
岩手県気仙郡住田町~陸前高田市を流れる気仙(けせん)川は、3月1日(金)に解禁。
2月中旬現在、積雪がやや少ないので、その分、解禁直後でも支流の奥深くなどへエントリーしやすいはず。
おすすめポイント
気仙川ポイント
同漁協管轄地区には、多くの支流があるのが特徴で、特に住田町内にある大股川や、下流部で西から合流してくる矢作(やはぎ)川はヤマメの魚影が濃く、大型の実績がある。
解禁初期はこの2つ支流に加えて、本流の上流部も狙いめ。
ただ、昨年5月、釣具店主催の大会では気仙川上流部に釣り人が集中したが、当日最大級の尺超えヤマメは中流寄りで上がったとのこと。
本・支流問わず、どの釣り場でも大型のチャンスは十分。
一カ所に固執せず、幅広く釣り場を探ってみてはいかがだろうか。
なお、6月1日~30日の期間はアユ保護のため各釣りは不可。
遊漁券主要取扱い場所
岩手県 気仙川本支流 エリア
閉伊川本支流エリア
閉伊(へい)川は、岩手県宮古市を流れ、太平洋側の宮古湾へと注ぐ河川。
途中、刈屋川や小国川といった支流を有し、ヤマメやイワナ、本流ではサクラマスなどの宝庫ともいえる。
例年成魚放流は行わないものの、前年の4月からヤマメ、イワナ合せて2000kg以上の稚魚放流を行い、その多くが順調に生育し釣り人を楽しませてくれる。
また、達曽部地区や大山川、吉部沢などは大型実績が抜群で、昨シーズンには50cm級の特大イワナが仕留められており、初めて訪れた釣り人の多くは、型のよさに驚くという。
おすすめポイント
閉伊川本支流
新緑のころが狙いめだ。
大型狙いの釣り人は見逃せないスポットだ。5~6月は本流でのサクラマス狙いも面白くなる。
また、鮎釣りの解禁前の6月中旬には、商工会主催の「閉伊川渓流釣り大会」も開催予定。
対象魚はヤマメ・イワナ、釣法の制限はなく、3尾総重量で競う。
大型が揃えば、1kg近い重量になることもあるという。
遊漁券主要取扱い場所
岩手県 気仙川本閉伊川支流 エリア
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>