冬は魚もお休みで活性が低い。そんな中でも寒い冬でも活発にアタックして来るのがカサゴだ。初心者にも釣りやすい船カサゴ釣りを解説していこう。
ナギの日に釣行すべし!
タックル、仕掛け、エサがそろったら釣りに行くだけと思ってしまうが、カサゴ釣りでとても重要なことがある。
それはナギの日に行くこと。海が穏やかな日は、荒れた日の倍は釣れると言っても過言ではない。なぜなら荒れた日は体の維持に精いっぱいで食い気どころではないからだ。tsurinewsリアルタイム天気&風波情報を事前に情報を確認しよう。
カサゴは岩礁地帯にいるので小潮、長潮、若潮の緩い潮回りの方がポイントに仕掛けが入りやすく、また流されないので釣りも楽。ただし、大潮であってもその時に釣れるポイントを船頭は知っているので大丈夫。
オススメの釣り座
釣り座は一番先にポイントに入る場所が有利。釣り船は風を正面に受けるように位置取りするので、冬場に多い北西の風なら右舷ミヨシが好位置になる。
もうひとつ肝心なことは、上げ潮ではミヨシ、下げ潮ではトモが操船上最初にポイントに入ることが多いため有利であることだ。
この風向きと干満による釣り座のコツはあくまでも目安であり、その日の状況や各ポイントによって計算通りいかないこともある。
釣り方①:縦の釣り
初心者の人は縦の誘いから始めよう。オモリを着底させて静かに上下に誘う。
ドンドン小突くのではなく隣に迷惑にならない範囲で、探っていない場所へ次々とオモリを置いていくイメージ。凸凹のくぼみにオモリを落とすとヒット率が高い。
また、オモリの着底時にハリスの長さ分の30cmくらいイトを緩めテンションを抜いてやると、エサの自然な落下を演出できて効果がある。
釣り方②:横の釣り(ハワセ)
仕掛け全体を海底にハワせる「ハワセ」ができるようになるとダブル、トリプルと、多点掛けすることができて釣果を伸ばせる。
コツは一番上のハリを食わせる(着底させる)イメージ。オモリの着底後、隣とオマツリしないように留意しながらイトをたるませて仕掛けを潮流に乗せてふんわりさせる。根掛かりを恐れてはいけない。
その日の状況にもよるが、5~10秒たってもアタリがなければイトフケ分をゆっくり巻き上げ、次を探る。
オモリの持ち上げはゆっくりと
縦の釣りにしても横の釣りにしても、次々と探っていくときにオモリを持ち上げて仕掛けを移動させる。この動作の際、オモリが底を離れる瞬間、エサがふわっと舞って誘いになる。そのため急がずに優しく、聞きアワセのようにゆっくり上げると効果的。
その日の状況によって、オモリが底をギリギリ切るくらいで数秒待つとアタックが多くなることもある。
釣り方③:横引き
潮の流れ方及び両隣と広い間隔があることが条件になるため実行できるチャンスは限られるが、オモリを海底に着けたまま引きずる横引きにカサゴの反応が良いことがある
オモリを底に着けたままズズーと引き、エサを底でブラつかせるイメージ感だ。
アワセ方について
カサゴはアタリも明確で誰にでも釣れるが、そのはっきりしたアタリに即応してアワせるとスッポ抜けることがある。特に冬場はそれが多い。
アタリがあっても、ハリに乗るまでは待ってしっかり食い込ませる。もし空振ってもすぐ仕掛けは上げず、素早く再度落として30秒ほど待つ。エサが残っていれば食ってくることがある。