東京近郊には、無料で潮干狩りができる貴重な場所がいくつかあります。今回は8つの潮干狩り場スポットを紹介しつつ、守るべきルールや天然ならではの「採れないリスク」も解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)
無料の潮干狩り場の注意点
無料の潮干狩りスポットの多くは、漁業権が設定されていないエリアや、公園など公共の場所です。しかし、自由に好き放題貝を採って良いわけではありません。各都道府県の漁業調整規則や、公園・施設のルールによって、採捕できる貝のサイズや量、使用できる道具に制限が設けられていることがほとんどです。
例えば千葉県では、アサリは殻長2.7cm以下は採捕禁止、使用できる熊手は柄の長さ50cm以下と定められており、ジョレンなどの専用漁具の使用も禁止されています。さらに公園などによって採捕制限などが定められている場合が多いので、必ず現地の看板なども確認し、ルールとマナーを守って楽しみましょう。
場所ごとのルールも必ず確認(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)貝を取る難易度は高め
無料スポットは、漁協などが管理する有料の潮干狩り場とは異なり、人の手が加えられていない天然の貝を自力で探すことになります。
そのため、貝の生息状況は天候や水質といった自然環境に大きく左右されやすく、その年や時期による変動が大きい点に注意が必要です。特にここ数年の東京湾は猛暑の影響で赤潮や青潮が各所で発生し、貝が大量死したり生育不良になったりしています。したがって、訪れるタイミングや場所によっては、残念ながらほとんど貝が採れない可能性もあります。 確実に貝を取りたいなら養殖の成貝を撒くなどしている、有料の潮干狩り場を利用するのも一つの手です。
また、ゴールデンウィークなど多くの人が訪れた直後は、採りやすい場所の貝が採り尽くされていることも多いです。GW明けなどは、他の人がまだ探していないような穴場を探すといった工夫も必要になるでしょう。
貝がたくさん取れるかは自然環境に左右される(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)
<TSURINEWS編集部・渡辺>

