今年に入ってトンジギ2連敗。とにかくマグロの顔が見たいといてもたってもいられず、3月15日に三重県志摩市和具の遊漁船に単独釣行した。乗船場に向かうと、トンジギ大好きアングラーの常連ばかりが集まっていた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

志摩沖でトンジギ釣行
今回乗船した遊漁船は、この3月10日には109匹という驚異的な釣果を上げ、翌日も67匹の釣果を出したばかり。皆大きなクーラーを持ち込んでの参戦だ。実は私も数多く釣れたら、頭だけは落とそうとマイ包丁を持参していた(笑)。
大ドモから川島さん、誠君、世古さん、島本さん、高橋さん、そして私を加えた常連メンバーに、ミヨシのデッキ上は大阪の2人組だ。
朝から低気圧の影響でかなりの強風。10時ごろにいったん弱くなるが、その後午後に向けて爆風の予報。早上がりも予想されていた。
本命ビンナガダブルキャッチ
出船は6時。意外にポイントは近く、7時前に実釣開始となった。私はウロコジグのアルミイワシUVゼブラ450gで始めた。
指示ダナの60~80mへ入れようとすると、最初からライン出しで130mは必要。かなりの速さで船は流れ、450gでさえも指示ダナを通すには3回が限度。
期待に反して開始早々のヒットはなく、どんよりとした空模様のなか静かに時は流れた。僚船からのヒット情報は次々に入るものの、本船には全くバイトはない。
8時を過ぎたころ、大ドモの川島さんにヒットし、続いて誠君が連鎖。2人ともスピーディなやり取りであっという間に取り込んだ。7~8kg程度の本命。
しばらくして世古さんにもヒットしたが、これは残念ながらヨコワ。他船からの無線はにぎやかなのに、どうしたわけかヒットが続かない。

筆者に5.5kgビンナガ
船長は9時ごろ、潮上りを決めた。10分程度の移動で次のポイントに到着した。するとミヨシから2番目のアングラーがヒットし、ラインは110m出ているとのこと。同じ程度かなと思った瞬間、私にも連鎖した。
重量感からすると小トンだろう。固く締めたドラグからラインが引き出されることはなく、5分程度でタモに収まった。フロントフックのみのジグを小トンは丸のみだ。
ミヨシのアングラーはトンジギ初心者だったらしく、取り込み寸前にサオを強く立てた瞬間、リールシート上部で折れ、ジグから穂先までロスト。残念だったが、これも経験だ。しかし、彼はこの後、再びヒットさせ、今度はスピニングタックルで11kgクラスを見事取り込んだ。
