いっぱしの渓流魚飼育者の顔をして飼育に関するハウツー記事を書いているものの、筆者がかつてやらかしてしまった失敗の数々を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・藤村)

コケ取りに失敗
渓流水槽は低水温のため、分解しきれない魚の排泄物や汚れが発生しやすい。従って無駄な栄養分が蓄積しやすく水槽ガラス面にコケが生えやすい。普段はメラミンスポンジで磨いていたのだが、面倒になりコケを食べてもらうためにタニシやヤマトヌマエビを導入した。
アオコが大発生
結果、エビは低水温のためコケ取りの役割を果たさないまますべて魚のエサに。タニシも次々お亡くなりになった。死骸による汚れが、今までの水の汚れに拍車をかけアオコが大発生。幸い濾過は正常に作動していたので魚の体調は絶好調だったが、何度水替えしても濁りが取れず、入浴剤入りの風呂の残り湯のような水を眺めるだけの水槽が錬成された。
病気のヤマメに鷹の爪を投与
とある渓流で2匹のヤマメをお迎えし、時間をかけてようやく餌付けに成功。ここで調子に乗りエサを与えすぎたことにより、立ち上げ間もない水槽に一番かかりやすい病気である白点病が発生。
魚病薬を使用する場合、フィルターのバクテリアを死なせたくないのでフィルターだけ外して投薬することが多く、それを面倒がって鷹の爪を使用した民間療法で対応。
より面倒な病気に…
なんとか白点病は収まりつつあったが、同時に併発していたより面倒なコショウ病(ウーデニウム病)が発覚。小さいヤマメが亡くなった。もう一匹も魚病薬の使用で回復したが一時は瀕死の状態にまでさせてしまった。これからあらかじめ数種類の魚病薬は常備することにした。
渓流魚の混泳でミス
縄張り争いがキツイ渓流魚だが、できれば数種類の魚を眺めたいと何種類かの魚をお迎え。水槽に投入したとたん元居た魚から猛烈な攻撃が始まり、遠くまで出かけてお迎えした魚が30分で瀕死の状態に。自宅まで細心の注意を図りつつ持ち帰った苦労が水の泡…。

水槽引越しに失敗
新規水槽を立ち上げ、今まで飼っていた小さな水槽から大きな水槽に引っ越しさせたところ、ろ過バクテリアの繁殖が思いのほか進んでおらず水が濁り始めた。
急ぎ水替えを行うも不安定な水の中、大事にしていたアメマスがアンモニア中毒で急死。
この失敗から水質検査のためのテトラ テスト 6in1というアイテムを使用開始。