「釣り車と言えば?」と名手たちに尋ねると、「ミニバン」や「軽バン」が多数派。中には「軽トラ最強説」を唱える人も……。そんな中、「あれ?私の愛車が出てこない……」と気づいた筆者。これは由々しき事態!そこで今回は、筆者愛用の「MH23型ワゴンR」をアングラー目線で独断と偏見を交えつつ、ライトゲーム向きなポイントをメリット・デメリットとともに紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
4. 燃費が良い
車重が軽く、トランスミッションにCVTを搭載している為、実燃費:19km/Lの低燃費を実現。コレはハイブリッド車と比較すると劣ってしまいますが、購入費やランニングコストを総合した維持費で比べると圧倒的に低コストだと言えます。
更に、中古車市場においても、かなり低価格で程度の良い車輌が多く販売されており、これから趣味の釣車を、低予算で購入を検討しているアングラーには是非ともおすすめです。
余談ですが、消耗品の交換や修理になったとしても、メンテナンスのし易さを意識した車作りがコンセプトですので、作業工賃が安価な場合が多いのが魅力です。
5. 走行性能は折り紙付き
貨物タイプでは無く乗用タイプですので、乗り心地は良く、路面条件が多少悪化しても安定した走行性能を発揮するのがこのワゴンタイプ。
流石に悪路の走破は厳しいものの、スタッドレスタイヤを装着すれば、5cmの積雪程度なら、駆動システムが2WDでも難なく走破してしまうのがこの車。

もちろん、チェーン規制がある区間においては、チェーンの装着が必須となりますが、その様なシチュエーションでも、10cmの積雪の激しい区間を走破した経験もあります。
また、アジングの帰り、知らないうちに雪道になってしまった帰路に遭遇した際も、難なく走破し、帰宅出来た経験は数知れません。

6. 頑丈な造り込み
新車で購入し、もう198,888kmも走行してしまいましたが、大きな不具合も無く、現在も購入時と変わらない状態を維持しています。
過去に、10万km走行した際に、買い替えを検討したこともありましたが、壊れる気配が全く無かったので、もう少し乗るつもりで車検を受けました。
更に、今回はその倍の距離である20万kmを目前に控え、買い替えを考えてみましたが、まだまだ走れる雰囲気でしたので、現役続投を決意し、車」を受ける事にしました。
もちろん、5,000km走行毎のオイル交換の基礎的なメンテナンスをはじめ、消耗品は交換を勧められた時に、交換を実施してるだけの乗り方ではありますが、今までに大きな故障で走行不能になった事も無く、毎日快調に走ってくれる事は、所有者としては嬉しい限りです。
修理費用が発生し難いと言う事は、その分を釣行費用に当てれる為、釣りへの理解も家族から得られ易いので、とても助かります。
個人的に見てアジングに特化してる?
アジの居る場所を求めて移動の多いラン&ガンスタイルの筆者ですが、小回りの効くボディーサイズは、狭い場所での離合もスムーズで、エントリーするフィールドでの駐車スペースの心配も少なく、乗り降りも楽で、アジング主体の筆者にとっては、「ベストマッチ」と言って過言ではない釣車です。
更に、アジングロッドはティップが繊細で、不注意で折れてしまう事が多いのが懸念点ですが……。
この車の場合、ロッドフォルダーのロッドセット位置が、胸の高さに来るので、ティップの位置が目の高さになり、状態が確認し易く、ストレス無くセットできます。移動する際に、車内にストレス無く収納出来る点は、アジンガーとしては、とてもありがたい点です。

ワゴンRは釣り車としてぴったり
趣味の車としての目線で紹介しましたが、日本一低コストな車で有名な「ワゴンR」。その為、積載方法やシートアレンジを考察すれば、素晴らしい釣車に化ける名車であると、今回は漏れなく紹介出来たと感じます。
アジングやメバリングの様なライトゲームへ、最近興味は出て来たけど、所有車が「釣りに向かない」と悩んでる入門者の方へご提案です。
低予算で用意出来るこのMH23型ワゴンRで、釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。絶対に良い相棒になると思いますよ。
<松永一幸/TSURINEWSライター>