千葉県には、メジナやクロダイを狙える魅力的な釣り場が数多く点在している。なかでも今回紹介する3つのスポットは、魚影が濃く、初心者からベテランまで楽しめる好ポイント。それぞれの釣り場の特徴と攻略法を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛)

「乙浜港」は車の横付け可能
千葉・南房にある乙浜港は、南房総市のなかでは千倉港と並んで規模の大きい港。悪天候にも強く、風向きによって釣り場を選べる。さらに、車を横付けできるのもうれしい。

国道沿いの魚市場前は人気があり、つねに人が入っているが、意外な穴場は対岸の西堤防。船の係留場所となっているが、空いているスペースで釣りが可能。この場所は奥まっているので、潮の流れはよくないが、そのぶん水温の変動が小さく、人的プレッシャーが少ないので、クロダイの穴場となっている。

仕掛けは棒ウキを使ったウキ釣りがいい。水深があり、タナを底に合わせてオキアミを付けエサにして釣る。魚を寄せるため、比重のある専用コマセは多めに撒く。
エサ取りが少ないときはチャンスとなり、小型のヘダイやカイズクラスが多いが、油断していると大型のクロダイが釣れることもある。遠投より、岸から10m以内で釣れることが多いので、初心者にも狙いやすい。仕掛けが左右に流れるので、一定の距離をテンポよく狙うことが釣果につながる。

近くにはトイレが完備されているので、子どもや女性にも安心。釣行の帰りには国道127号の館山バイパスにあるとしまや弁当・館山店の「チャーシュー弁当」がお勧め。秘伝のタレを使った伝統の味で非常に美味しい。

乙浜港
<週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛/TSURINEWS編>