1月10日(木)、静岡福田(ふくで)の福徳丸に乗船。同船が通年狙うアカムツ釣りを取材した。
福徳丸へ乗船
磐田市の福田港。地図を見る限り首都圏からは遠く感じる人も多いと思うが、東京西部や神奈川からは東名高速で約3時間半。住まいによっては伊豆や房総、茨城などと大差ない。
5時半前、4人が集合。6時前に寺田桂司船長の舵で出港。「西風が強くなるみたいだから、それまでには顔を見たいね。」と松井立実さん(磐田市)。
航程約1時間でポイントに到着。「水深200m。浅くなっていくよ。」と船長からアナウンスで開始。
ゲストのスミヤキから
4人全員がホタルイカエサをエンペラから縫い刺しにして投入。
ハリ周りの装飾はそれぞれで、定番のマシュマロボールはもちろん、シモリ玉やフロートパイプなど。
第1投目、左舷トモの松井さんにさっそくヒット。しかし水深70m前後で竿先が暴れるとバレてしまった。
開始15分ほどで、右舷トモの菅沼さんが巻き上げ開始。上がってきたのは定番ゲストのスミヤキ。
鋭い歯でハリスを切られることが多いので、再投入前にハリスにダメージがないか入念にチェック。
底から5mで船中ヒット開始
同氏は次の投入で、電動超スロー巻きでタナを探り、底上5mでアタリ。イトがたるまないようにハリスをたぐり、開始30分以内で船中1尾目のアカムツを上げた。
取り込みの間にも、右舷ミヨシの鈴木さんが巻き上げ。30cm級本命が上バリに掛かっていた。
底上5mほどでヒット。「仕掛けが2m分あるから大体7mくらいかな。」と、ハリ掛かり位置を確認してさらに詳しいタナを絞り込む。
その間にも、左舷トモの松井さんに再びアタリ。巻き上げ中の断続的な引きに本命を確信し笑顔。無事キャッチしたのは35cm級本命。タナは底上5m。手巻きで少しずつ底から探った。
移動で本命アタリ頻発
「8時40分ごろが満潮なので、そこまでにどれだけ潮が流れてくれるか」と船長。潮止まり直前の8時すぎになると食いは小休止。それでも、菅沼さんが追釣、松井さんはクロムツ。
それを見た船長は、「そろそろ終わりかな」と移動を決断。ゲストが食ってくるというのは、食いが上がってチャンスのようにも感じるが…。
「アカムツが食ってきていないタイミングで釣れるならいいけど、逆は期待できない」と話す。
船は水深280m前後の釣り場へ移動。
前半のような連釣はないものの、フグやスミヤキによるハリス切れがでてくると、本命のアタリも頻発。
左舷ミヨシの飯尾さん。「タナを取り直して、ゆっくり2mくらい上げたところで食ってきた」とアベレージサイズの本命。