ワカサギ釣りが室内の快適な環境で楽しめる「ドーム船」や「ドーム桟橋」。寒い冬でも行えるレジャーとして、普段釣りを行わない人にもおすすめの施設です。本記事では、そんなドーム船やドーム桟橋でのワカサギ釣りの魅力を紹介。必要な道具や釣り方、おすすめの釣り場などをご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

ワカサギのドーム船&ドーム桟橋とは?
ドーム船やドーム桟橋は、ビニールハウスや屋形船のような施設内にワカサギ釣り用の穴が空いており、そこから釣りができるスポットです。
ストーブなどの暖房が完備されていてドーム内は暖かく、寒さを気にしないで釣りができます。また、トイレもあり、電子レンジや給湯ポットなども置いているところが多く、気軽にワカサギ釣りにチャレンジ可能。盛期になると予約が埋まることも多い人気のレジャースポットとなります。

ドーム船
ドーム船は沖合のポイントに停泊している船と、桟橋から出船し自走してポイントを巡る船があります。前者は停泊船までボートで渡る場合もあるため、防寒対策をしっかり整えておきましょう。いずれもワカサギの回遊が多い沖のポイントを狙えるので、安定した釣果が望めます。

ドーム桟橋
ドーム桟橋は、固定された陸続きの桟橋にビニールハウスなどの小屋が設置されているタイプ。ドーム船よりも安価に楽しめる場合が多く、沖の釣りと比べていつでも帰れるので、短時間でもより気軽に楽しむことができます。(途中下船可能なドーム船もあり)
ただ、ワカサギが陸沿いを回遊するかどうかに釣果が左右されるため、ドーム船に比べると時期によって釣果にバラツキがある印象。そのため、事前にボート屋のHPなどで釣果情報を確認することをおすすめします。
また、一部の湖では氷上に設置されるハウスもあり、温かい中で氷上ワカサギ釣りを楽しむことができます。

ドーム船&桟橋でのワカサギ釣りに必要な道具
ワカサギ釣りに必要なタックルは、ほとんどの場合、現地でレンタルが可能です。そのため、持ち帰り用のクーラーボックスだけでも楽しむことができますが、使う道具の種類や、自前で用意する場合の注意点を説明していきます。
タックル
タックルはレンタルの場合は手巻きの場合が多いですが、自前で用意する人は手返しが早く数を伸ばしやすい電動タックルを使う人が多く、特に水深が深いドーム船では電動が主流です。
竿は釣座の目の前に空いた穴から釣りをするので、リールも含めて全長60cm以内の短い竿が使われます。手巻き・電動ともに穂先をリールに付け外しするタイプが全長も短くおすすめです。お値段は穂先込みで手巻きなら3千円、電動なら6千円程度から揃います。道糸はPEの0.15~0.3号程度が基準になります。

仕掛け
仕掛けは季節や場所によって、糸の細さや針の大きさなど最適なものが異なります。「◯◯湖」用など釣り場に応じた専用仕掛けが市販されているほか、現地で購入するのもおすすめです。ハリスの太さは0.2号前後で、ハリのサイズは秋田キツネや細地袖の0.5~3号を使い1~2号が基準。活性やサイズに応じてサイズを使い分けます。
ハリ数は5~7本。初心者はまず、トラブルが少ない5本から始めるといいでしょう。使うオモリ号数は水深により、水深5m以下の浅いところでは0.5~1号。それ以上は1~2号、水深12mを超えるなら2号以上程度になります。

エサ
基本的には「サシ」か「アカムシ」が使用されます。サシは活性が低い場合は、エサを切って小さくしましょう。2本のハリをサシの両端に刺して、真ん中をハサミでカットします。ほかに、寄せエサ用として渓流釣りなどで使うブドウ虫をカットして、一部のハリに付けておくのもおすすめです。
どうしても虫エサを触るのが嫌なら、虫エサより食いは落ちることが多いもののワカサギ釣り用の人工餌もあります。

服装
ドーム内は暖かいものの、固定されたドーム船にボートで渡るタイミングなどは湖上は風もあり非常に寒いです。防寒対策はした上で脱いだり着たりできる格好がおすすめとなります。
その他の道具
ドーム船やドーム桟橋でのワカサギ釣りには、持ち帰り用のクーラーボックスが必須です。小物類ではタオル、ハサミ、ワカサギを活かしておくためのバケツなどが必要ですが、現地でレンタルできる場合もあるため、予約時に確認しておきましょう。
他には電動タックルを持参する場合、電動リールを置く台が必要なケースもあります。また、魚探があるとタナ(魚のいる深さ)が分かり、群れが近づいてきたタイミングが分かるため便利です。
ドーム船&桟橋でのワカサギの釣り方
ワカサギ釣りでは、魚が泳いでいるタナ(水深)を把握することが重要です。ワカサギは基本的に底付近にいますが、活性が高いと宙層でも釣れることがあります。仕掛けのどの位置の針に掛かっているかでタナを推測し、魚のいる層に仕掛けを合わせるようにしましょう。
タナが分かったら、仕掛けを動かして「誘い」をかけます。仕掛けを小刻みに揺らしたり、ふわふわとたるませるように動かしたりして誘ったら、道糸を張った状態で一定時間止めてアタリを待ちます。アタリを感じたら、竿を垂直にスッと持ち上げて合わせ、ゆっくり巻き上げましょう。また、群れが大きいときは、2匹、3匹と追い食いを待つことで、より多くのワカサギを釣ることができます。
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