内房勝山の利八丸では1月~3月、アマダイで受け付けている。鮮魚店にはなかなか並ばない高級魚で食味は素晴らしく、炙りや松笠揚げなど垂涎のメニューが楽しめる。50cmを超えると大型といってよく、めったにお目にかかれないので、「一度でいいから釣ってみたいな」と思える1尾だ。1月7日(月)乗船取材した。
当日の状況
集合の6時には5人が集まる。狙う水深は40~150mと幅広い。この魚は居着きなので「攻めすぎた場所は小型しか釣れなくなります。人がやっていないポイントをやらなくてはいけません」と早川武毅船長。
電動リールの用意をしたほうがいいだろう。竿は専用のものが発売されているので使い勝手はいいが、ゲームロッドでも代用可能。
オモリは80号。好奇心が強い魚、特にグロー系によく反応する場合があるので、1つ持参するといい。水中ライトを併用する人もいる。仕掛けは25cmほどの天ビンに、2本バリ。エサはオキアミを使用する。
もっとも近いポイントまでは航程5分。ヤリイカ狙いの船が慌ただしく出船していくのを見ながら、明るくなるのを待ってのんびり出船。
手持ち誘いが吉
水深80mほどで開始。
オモリで海底を小突いてアピール。興味を持った魚が寄ってきたところを仕留める。それだけに「小突いてなんぼ」。
置き竿にする人はいるが、なるべく手持ちで誘うが吉。多少の数、集まっている場合が多く、1尾釣れるとバタバタッと掛かることは多い。
ほかの人に釣れたらチャンスと考えて集中したい。
この日はあまり潮が動いていない様子。船長はこまめにポイントを移動しながら好反応の場所を探していく。
良型登場も後続かず
開始して間もなく41cmの良型が顔をだす。
小突いてから1m上げ、さらに竿をあおって1m。すぐに食ってきたが、下バリだ。あまり高活性ではないのかもしれない。
代わりにトラギスなどのゲストは元気。
しばらく待って反応がないようなら一度回収するといい。エサが取られていたり、仕掛けが絡んだりしている場合がある。面倒がらずに、こまめなチェックが釣果を伸ばすコツだ。
幸先いいスタートを切ったのでみんなが活気づくが、あとは続かない。沈黙の時間は長く続くが、朝マヅメしかチャンスがない魚ではないので、諦めずに誘い続けることが大切。
頑張ったことで報われたのは黒川さん。42cmを仕留めて笑顔。続いて胴の間の畠山敬さんもゲット。
放置厳禁!アタリ探って入れ直し!
見切られるのか、「アタリがないから」と長く放置していては食ってこない。
一度、上げて入れ直すと好反応をしめす。
斉藤俊さんが「やっときた!」と39cmを手に笑顔。オデコがいなくなり、いい雰囲気になってきた。