今回は朝から雪がちらつき冬に逆戻りした感のある3月2日に三重県・南伊勢町相賀浦の遊漁船なぎさ丸へ、中深海のカサゴ釣りでオニカサゴとウッカリカサゴを狙って釣行してきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
ゲストも豪華
漁礁のポイントはさまざまな魚がヒットする。木野さんにはグッドサイズのサイズのアオハタやレンコダイ(キダイ)がヒットしていた。
潮が速いときは重めのオモリ&サミング
胴つき仕掛けを使用したウッカリカサゴ釣りは、仕掛けを落としてアタリを待つだけだが、やはり好釣果を上げるにはいくつかのコツがある。
この日は潮がそこそこ流れており、仕掛けを投入してフリーの状態でどんどんイトを出していくと、船の流れによってイトに角度がついてくる。この状態で仕掛けを引きずってしまうと、根掛かりしてしまう可能性が高くなってしまう。またせっかくヒットしたカサゴが漁礁に潜ってしまい、バラしてしまう確率も高くなる。
そのために比較的重めのオモリを使用すること、仕掛けの投入時はリールのスプールを親指でやや強めに押さえてサミングし、なるべく自分の直下へ仕掛けを落とすようにすると、根掛かりのリスクはかなり回避できる。
船が流れて仕掛けに角度がついてきたら面倒でだが、一度巻き上げて再度投入する。水深があるポイントでは巻き上げに時間がかかり面倒な作業ではあるが、仕掛けのトラブル確認やエサの状態の確認にもなる。
こうすることでトラブルに見舞われる可能性がグッと減少し、より多くのアタリを引き出すことができる。
当日もオモリを100号に変更し、上記のポイントを意識するようにしてからはコンスタントに釣果が上がり、次々とゴジラ級交じりで良型のウッカリカサゴをヒットさせることができた。そして連続ヒットを満喫して、十分な釣果となった昼すぎに沖上がりとなった。
当日の私の釣果はオニカサゴ4匹ウッカリカサゴ16匹。当日は、なぎさ丸の河口船長の的確なポイント選びと安定した操船で、リリースを含む20匹の大満足な釣果となった。
調理の際は毒針に注意
カサゴ全般に言えることであるが、オニカサゴもウッカリカサゴもとてもおいしい魚である。しかしなかなか市場には出回らない高級魚であり、釣りの後の楽しみも大きいターゲットだ。
調理の際に気をつけてほしいのは、ウッカリカサゴには毒はないものの鋭い棘(とげ)がある。オニカサゴは顔やヒレに毒針があり、魚が死んでからも毒針に刺される可能性がある。またオニカサゴはとても生命力の強い魚で、クーラーの中で生きていることも多く。まな板の上に乗せたところで大暴れすることもあるので、調理の際は十分に気をつけてほしい。
河口船長によれば、ウッカリカサゴは3月いっぱいこの漁礁のポイントで狙え、当日良型は出なかったオニカサゴも、数型ともに当面好釣果が期待できるとのこと。皆さんもなぎさ丸でオニカサゴ&ジャンボウッカリを狙ってみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>