京都府の丹後半島沖は、大型のマダイや青物の宝庫。そんな場所だけにとんでもない展開が起きることもある。この半島の西側にある京丹後市の浅茂川漁港で遊漁船シーマンを営む井上船長に聞いた、釣り場で遭遇したとんでもない展開について紹介したい。
（アイキャッチ画像提供：週刊つりニュース中部版 五井）
TSURINEWS編集部
シーマンで「びっくり展開」
3年ほど前、タイラバ便で出船したときのこと。船長がマダイのエサ場となっている砂泥底のポイントを流していたときヒットを得たHさん。フッキングが決まり、ファイトを開始したところ、猛烈な勢いでラインが出はじめた。船上では超特大マダイの期待が膨らむ。
シーマン（提供：週刊つりニュース中部版 五井）魚が止まるまでドラグに任せるのがタイラバの基本ファイト。そのうち相手が止まったので、刺激しないようじわじわと寄せていくHさん。しかし、想定外の重量感で「超特大マダイか巨ブリのスレ掛かりか？」Hさんも船長もそう思ったという。
シーマン井上船長（提供：週刊つりニュース中部版 五井）時折船で追いながら攻防を続けるうちに、ようやく相手が寄り始めた。30分ほど経過し、最後はグロッキーになった魚が自らユラ～と姿を現した。
招待は25kg超えヒラマサ
その正体にビックリ、巨大なヒラマサではないか！。船上に引っ張り上げたヒラマサの口の中には、マダイの尻尾が見える。ヒットしたマダイをヒラマサが頭から丸呑みし、そのままヒット。こんな釣れ方するなんて……。
ヒットしたマダイを丸のみ（提供：週刊つりニュース中部版 五井）ちなみにヒラマサのサイズは25kgオーバー、対してHさんのラインはPEライン0.8号+リーダー4号。船長の見立てでは、マダイがエラにつかえたせいで、ヒラマサは呼吸困難になり自滅したのではないかとのこと。それにしてもこの太さのラインで25kgオーバーのヒラマサがキャッチされるなんて……ヤバすぎる。
ポイント開拓で大ダイ連発劇も
メジャーな海域であっても、未知の世界が広がる海。先日も井上船長が腕利きのお客さんととスーパーディープなタイラバポイントを開拓していたところ、170mラインで86、75cmの大ダイが連発で登場。
新たな攻略パターンの発見とともに、極寒のなか300m以上先の小さなアタリを逃さなかったお客さんのテクにも驚嘆したという。
広くて深い丹後の海、次に驚きの光景に出会う釣り人はあなたかも。
＜週刊つりニュース中部版 五井／TSURINEWS編＞
シーマン
80cm級大ダイに10kg級巨ブリが狙えるフィールドへ案内中。夏のシロイカメタルも人気。22年1月からは新造船が就航し広々快適！ポイントまで1時間以内と近くじっくり釣りが楽しめるのも魅力。
