真冬の12時間耐久オフショアジギング釣行でクロムツを連打【和歌山】

真冬の12時間耐久オフショアジギング釣行でクロムツを連打【和歌山】

2月3日、釣友のNさんと和歌山県那智勝浦町浦神を訪れた。中深海ジギングでクロムツを狙う予定が、せっかく遠くまで行くのだからと午後からは鍋ネタの根魚狙いに変更。真冬の12時間耐久戦を行うことになった。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

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田中耕二

釣って楽しく食べて美味しい魚を狙って東奔西走。たまに釣れる珍しいゲストも嬉しい。磯とオフショアフィールドから面白くて役に立つ情報をお届けします!

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午後からは浅場へ

午後からは鍋ネタ狙い。150mでオコゼ(イズカサゴ)狙いからスタートしたが、バイトがない。午前中も後半はバイトがない時間が続いたので、朝とは状況が変わってしまったのか。

120mに竜宮城があった

段々と浅い方へランガンしてポイントを叩く。120mで強烈なベイト反応が出た。青物が付いていそうとセミロングジグで早い誘いを試してみたがノーバイト。船長によるとシオやメジロは居るけどなかなか口を使わないらしい。

ショートジグでボトムをネチネチ狙うようにするとガツンとバイト。フッキングを入れてリーリングしているとNさんもミヨシでもバイト。私とNさんは30cmほどのウッカリカサゴであったが、ミヨシではマハタが上がり、羨ましい限りである。

バイトがあったポイントに戻り再びジグを投入するとボトムでバイトが出た。マハタを期待したが、40cmのウッカリカサゴ。鍋ネタなので嬉しいが、マハタを見せられた後では素直に喜べない。

何とかハタが釣りたいと頑張ったが、サイズアップしたウッカリカサゴ。それでもバイトが出るのは楽しく、笑いの絶えない時間であった。

真冬の12時間耐久オフショアジギング釣行でクロムツを連打【和歌山】ウッカリカサゴをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

釣れる水深は120mだけ

更に南下しながら80mまで移動したが、まったくバイトが出ない。違うポイントも叩いたが、気配がないままに夕マズメに備えて港方向へ舵をきる。

先ほどウッカリカサゴがヒットしたポイントとは異なるが、水深120mで強烈はベイト反応。ここでは50cmの美形マダイやアヤメカサゴを仕留め、Nさんもアヤメカサゴを仕留め、マトウダイを連発していた。

真冬の12時間耐久オフショアジギング釣行でクロムツを連打【和歌山】50cmのマダイを手中(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

夕闇に紛れて

午後便のクライマックスは夕マズメ。毎回、なぜか日が傾く4時頃にバイトが途絶える。魚探には反応が出るが、全く口を使わない。

不思議で仕方ない時間帯がある。反応はあるが、ポイントを見切りクロムツが上がってくるポイントに移動。クロムツは夜になるとエサを求めて海溝伝いに浅場に上がってくるのだ。

奴らの足音

最後のポイントは、水深120~130mの岩礁帯。根掛りには注意が必要だが、それ以上に注意が必要な魚がいる。和歌山でヨロリと呼ばれるクロシビカマス。鋭い歯を持ち、ラインをスパスパ切る嫌われ者も上がってくるのだ。その他にはハチビキも浅場に上がってくる。それらを避けて上手くクロムツを仕留めたい。

クロムツ連発

ジグを失うのは嫌なので使い古した傷モノを投入。ボトムから10mまでをワンピッチで探っているとフッとジグの重みが抜けた。切られたかと思ったが、食い上げのアタリでクロムツが登場。ようこそ浅場へのラッシュが始まった。

ジグを海底から浮かし過ぎるとハチビキの餌食となるので、ボトムから2mまでを探るとヒットが続く。

本日の主役はミヨシのアングラー

3連発した時点でミヨシのアングラーがロッドを大きく曲げた。ハチビキだろうか?そんな疑惑も持たれたが、上がって来たのはJKと呼ばれるジャンボクロムツ。優に50cmは超えていただろう。素晴らしい魚だった。

奴らが来て終漁

最後は、スパッとリーダーを切られた。これも毎回のパターンなのだが、クロムツが上がって来た後を追ってヨロリが出勤してストップフィッシングとなる。いつの間にかポツポツと雨が降り出し、港に帰った午後7時には本降りとなり、耐久戦が終了した。

私は、クロムツ5匹とウッカリカサゴ3匹、アヤメカサゴ、マダイをキープして、ハチビキとヨロリをリリースした。本当によく遊んだ一日で満足して浦神を後にした。

真冬の12時間耐久オフショアジギング釣行でクロムツを連打【和歌山】筆者とNさんの釣果(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

追伸、3月9日にロケット“カイロス”が那智勝浦町から打ち上げられる。宇宙にも深海にも近い南紀に遊びに行かれてみてはいかがだろうか。

<田中耕二/TSURINEWSライター>

▼この釣り船について
たいし丸
出船場所:たいし丸乗船場