タルイカの好調が伝えられている。毎年釣行しているが、この5年はまともなタルイカを釣ったことがない。情報によれば、今年はマイカ釣りの外道に小タルイカが掛かるとか。今年は相当数がいるようだ。ならば本格的にやってみようということで、福井県敦賀市色ケ浜の乗合船に予約を入れた。
両隣にヒットするも・・・
午後4時に出船。当日は10人の乗合だ。かなりの風が吹いており、波は出船時刻で2mとのこと。チョット心配だったので、酔い止めを飲み足して船室に入った。
航程1時間20分で釣り場に到着すると、既に2人ほどダウン。私も何とか頑張って雨の中でタックルをセットする。
カンナにサンマを1匹掛けにしたテンビン仕掛け、オモリ150号で指示ダナの80mに投入する。
少しすると、右舷側トモの加藤さんの「きているよ」という声が聞こえた。そちらを見ると結構な引き。
こっちもこないかなと誘いを入れるがうまくはいかない。
加藤さんが釣り上げたのは8kgくらいのタルイカだ。
今度は左隣の神谷さんにきた。船長のタモに収まったのは3kgほどの小タル。
真んなかの私にはどうしてこない。
仕掛けを上げると2mのクッションとハリスが派手に絡んでいた。
なぜだ?クッションを1mに交換して投入。時間を置いて確認すると、また絡んでいる。こんなことは初めてだ。
取りあえず弓形テンビンに取り替えると絡まなくなったが、全く反応がなくなった。
ついに大物ヒット!
船酔いしそうになったので隣の人に頼んで船室で横になる。ウトウトしていると「引いているよ」と教えてくれた。
雨が降っていても、こんなときは元気が出る。ロッドキーパーからサオを外して手持ちで対応する。
半端ない引き。大きい!
締めてあるドラグから110mまで持っていかれた。
これだからたまらない。指でサミングするが追いつかない。
やり取りを楽しんで70mほどまで巻くと、船長が来て「バラすからキーパーに掛けた方がいい」と言う。
分かってはいるが、大物釣りは相手と直接対峙するのも醍醐味(だいごみ)だ。5~6分くらいかけて浮かせると船長がギャフを入れてくれた。
無事クーラーに収めることができてひと安心だ。
最終釣果は?
左舷の大ドモでは船酔いしながら岡崎市の今井さんが奮闘中。大タル、中タルを1人で数匹仕留めている。
クーラーに入らないからくれると言うので、ダウンしていたHさんに進呈した。
この後、風が強かったこともあり30分ほど早く納竿となった。
私の釣果はタルイカ12kg1匹、船中では10匹だった。
ちなみに私のテンビンの絡みの原因はL字テンビン。落下するときにLの形でなければいけないのに、軸を上下逆にセットしていたため直線で落ちていき絡んだことが原因だった。
<週刊つりニュース版 APC・酒井栄治/TSURINEWS編>
▼この船について
豊漁丸渡船
エリア:敦賀エリア
出船港:色ヶ浜港