ようやく九州も冬らしく寒くなってきた。ということは、いよいよ磯の夜釣りで大物が狙える時期である。夜釣りの中でも釣趣のあるのは、やはり「ウキ釣り」。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 松大)
(4)エサは巨チヌ感覚で
夜も、エサ取りはさまざまな魚種がまきエサにどっと押し寄せてくる。これだけは昼釣りも夜釣りも何ひとつ変わらないのが、釣り人にとっても頭の痛いところである。
もっとも、夜の場合はまきエサワークや細かな浮力の調整などよりも、つけエサがハリに残っているか否かの方が釣果を分ける重要な要素である。
まきエサを直接狙いのポイントへ入れ、仕掛けもダイレクトにそこに入れる。つけエサは特大のむき身の2匹掛け、3匹掛けやLLサイズのボイルの房掛けなど、昼では考えられないほどのサイズと量をハリに掛けることが多い。
それらはエサ取りにつつかれて小さくなっていくが、最終的に下層(狙いのタナ)に届くときに少しでもハリ残りしていれば本命は十分飛びついてくるし、残りエサが大きく・多ければ、大型魚から先に飛びついてくることを何度も確認している。これは大型のチヌ狙い、特に練りエサを使ったチヌ釣りをイメージしてもらえば、応用はしやすいはずだ。
(5)ウキの視認性が重要
仕掛けについて。夜釣りは自分自身の目から得られる情報が、月夜などの時以外は、実質的にウキからだけに限定されてしまう。だからこそ、使うウキがもし中途半端に使いづらいものであったり、見づらい、分かりづらいものであれば、悪い意味で釣果にダイレクトに跳ね返ってきてしまう。反対に使い慣れたウキであれば、不審な挙動も分かりやすい上、浮力の調整なども行いやすいというものだ。
リチウム電池を使用して発光させる電気ウキもあるが、最近ではいわゆる使い捨てタイプの発光体と同じ使い方を可能にしながら、リチウム電池を使用することで、電気ウキ並みの視認性を実現した発光体もある。
「LFエコライト(釣研)」はその名の通り、使い捨てではなく任意の点・消灯も可能にした、よく見えて無駄のない発光体。昼釣りで使い慣れた棒ウキなどに装着すれば、ストレスなく快適なウキ使いが可能となる。もちろん、釣果にも良い形となって反映されるはずだ。
安全を最優先に
夜釣りと昼釣り、注意点・着眼点の違いについて挙げた。しかし第一に優先されるのは、やはり自分の身は自分で守ること。つまり、安全第一ということである。1m先に見える好ポイントに行くために足場の悪い場所を無理に飛んだりしない、好ポイントだからといって満潮時に沈む低い足場で粘らない、これらは簡単に防ぐことのできる、身を守るための第一歩である。
どうか気を付けて、最盛期の夜釣りを楽しんでほしい。
<週刊つりニュース西部版 松大/TSURINEWS編>