いよいよ秋磯シーズンに突入。グレもボチボチ上がっているなか三重県・南伊勢町の阿曽浦にお邪魔した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・前田康平)
阿曽浦で磯釣り
実は前週も来たが、尾長グレにブチブチと切られて悔しい思いをしたのでリベンジ釣行だ。今回降りた磯は赤石のハナレ。初めての場所なのでワクワクしながらタックルを準備する。
タックルは、サオがまかつグレ競技スペシャルⅣ1.5号530、リールはシマノBBXデスピナC3000DXG、ミチイトPEライン0.6号、ショックリーダーはナイロン2号を2ヒロ、ハリス2号10m。ウキはコアゼロピットDVCタイプDの00号、ハリはがまかつ一刀グレ6号。ウキをハリスの中に入れた全遊動で、ウキ下2ヒロからスタートする。
まきエサは生オキアミ6kg、パン粉2kg、ヌカ3~6kg。付けエサは生オキアミとボイルオキアミを用意した。
マダイ&ハマチヒット
潮は沖に向かって流れており、20mの所にある潮目を狙う。先打ちでまきエサを数投して仕掛けを投入、ウキがゆっくり沈んでいき、40秒ほどカウントダウンしているとバチバチとミチイトが走った。アワせるとヒット!重くはないが引きは強い。上がってきたのは30cm前後のマダイだ。
2投目も同じ場所で35cmのマダイを追加する。もう少し深いタナを探るため仕掛けを沈めようと考えていた一投、入れた直後に指に掛けたミチイトが勢いよく走り、すぐにサオを立ててベールを起こす。掛けた魚は横に走り何度も瀬にイトが擦れそうになったが、上がってきたのはハマチ。お土産としてはうれしいゲスト。秋磯ならではの楽しみのひとつだろう。続く2投目も同じくハマチが釣れる。引きが強いのでやり取りが楽しい。
本命37cmグレが登場
その後は風が吹きだし00号のウキでは仕掛けがなじまなくなったので、000号に変更。それでもなじまないので、DVCのシリンダーをマックスまで絞ってみた。浮力を削ったことで着水後からウキが沈んでいき釣りやすくなった。私はなるべくオモリを打ちたくないので、これでダメならジンタンを追加する。
釣れるのはアカハタとカサゴだけ。仕掛けは底に着いているので、今度は着く前にミチイトを張ってアタリを待つ。カウントは30秒くらいでミチイトを張って待っているとアタリが出た。根に突っ込もうとするのでグレだと確信。上がってきたのは37cmのグレだ。
2匹目を狙うがなかなか釣れない。サオ2本先から沖の潮目にポイントを変えると、30秒もしないうちにミチイトが走った。重量感はあるので期待していると、上がってきたのは40cmのイサキ。こんなに大きいのが釣れるとは思っていなかったので、いい体験ができた。
魚種豊富にキャッチ
連発でイサキが掛かるがグレが釣れない。風が強くなってきたので釣りを中断。1時間ほどご飯休憩を取ると、終えるころには立って釣りができる状態まで回復した。
引き続き沖を攻めるとハマチかカツオが釣れる。タナは投入直後となじみだした1ヒロの間。沖を諦めて際をネチネチやっていると、ゆっくり沈んでいるウキの速さが変わった。アワせると、勢い良く根に突っ込まれて瞬殺される。仕掛けを作り直して同じ場所を攻めるも何も掛からず、本日の釣行は終了となった。
秋磯らしくいろいろな魚種が釣れて面白い一日だった。これから本格シーズンへ向かっていく。1回1回の釣行を大事にし、目標やテーマを持ってレベルアップできるよう、これからも全力で釣りを楽しみたい。
<週刊つりニュース中部版APC・前田康平/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース版』2023年月日号に掲載された記事を再編集したものになります。