やや遅れていた三重県・五ケ所湾奥のアオリイカだが、10月に入ってようやく上昇気配となってきた。2ケタ釣果も出ていると聞き、10月20日にがまかつフィールドテスターの渡邉敦さんと釣友の川中さんに同行し、南伊勢町迫間浦の日乃出屋のイカダに訪れた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 谷川智)
ボイルの正体はチャイロマルハタ
その我慢が実を結んだのは昼からだった。昼休憩の後、すぐにジワッと持っていくアタリを捉えて300g級を追加。変わり身の早い川中さん、すぐにエギングロッドに持ち変えて投げると、あっという間に1匹キャッチ。これで満足した川中さんは、再びサビキに戻ってしまった。
さらに渡邉さんが1匹追加し、スカリにイカを入れているとバッシャーンと派手な水しぶき。ボラかと思ったが、何者かが茶色の魚体を翻してイワシを追い回している。「カンパチか?」。
このボイルはすぐに沈んだが、すぐにエギからジグに付け替えた渡邉さんがキャストすると、中層でジグがひったくられた。だが青物ほど走らない。それでもトルクのある引きを見せ、手前でラインを引き出していく。
何だろうと海面をのぞき込んでいると、見えたのは茶色の魚体に赤い斑点。最近このエリアだけでなく、名古屋港でも姿を見られるようになったチャイロマルハタだ。しかも40cm近い良型。渡邉さんもお初の魚、うれしいゲストに顔がほころんだ。
秋の絶好機に突入
そして午後4時にロッドオフ。エギングの釣果はアオリイカ7匹。目標の2ケタには届かなかったが、今年の迫間浦はかなりの数のアオリイカが入っているようで、11月に入れば数型ともさらに期待できそうだ。
今回もサビキ釣りでアジが釣れたように、エギングだけでなく五目釣りも楽しめる迫間浦のイカダ、お父さんはエギング、お母さんと子供はサビキで楽しむなんてことも可能だ。この秋はぜひイカダエギングを楽しんでほしい。
<週刊つりニュース中部版 谷川智/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年11月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。