ハゼ釣りのシーズンも終盤戦。落ちハゼを狙って千葉県・上総湊へ出かけてきました。ここ数年低調だった上総湊(上総湊港、湊川)でしたが、今年はまずまずの湧きであることを確認。18cm筆頭に19匹の釣果をあげることに成功した釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)
湊川はフグの猛攻
やがて下げの潮止まりが近づき、アタリが遠のいてきたところで湊川へ移動。実は港での釣りの最中、地元の方に「湊川の方が釣れるよ」とアドバイスを受けていました。
確かに上総湊で入れ喰いになる場合は港ではなく湊川かな、と過去の記憶を思い出し、長靴を履いて移動します。川に到着すると、予想通り足場が姿を現していました。
早速入れ喰いを期待し竿をだしてみるも……どこを探るもフグ、フグ、フグ。一応入れ喰い、ということであっという間にエサがなくなっていき、湊川ではハゼの顔を見ることは叶わず。
ただし、道具を片付けていると、10m位離れた所でやっている方はハゼを連発している様子。竿は5mかそれ以上のものを使っているようで……筆者の3.6mの短い竿が敗因だとしたら、この日ハゼが溜まっている場所、というよりフグがいない場所は遠めにあるようでした。
最終結果
ウロハゼ7匹、マハゼ12匹の19匹。最大はウロハゼ18cm。ここ数年は低調だっただけに、最後はフグの猛攻にあってしまうも、満足の釣行となりました。
左ウロハゼ、右マハゼ。こうして比べてみると、ウロハゼの方が色黒で太め。
良型(特にウロハゼ)が多く混じったのですが、10cm前後も多くいたことから、まだまだハゼ(特にマハゼ)の成長は遅れている様子。温暖化? 豪雨? ハゼの気まぐれ? 近年はちょっと予想しづらいのですが……上総湊のハゼ釣りシーズンはまだまだ続くと思います。(外したらスイマセン)
マハゼとウロハゼの食味の違い
気になって……ロウハゼとマハゼを食べ比べてみました。ウロハゼとマハゼの違いは、色や模様、体つき、パーツの形等で一目瞭然なのですが、その他のポイントとしては、ウロハゼの方がヌメリあり、また生命力もある印象。
ジップロックに入れて持ち帰ると、生き残っているハゼは大抵ウロハゼです。
刺身とから揚げに
まず刺身については、大きさが4cm違うということで、スタートライン時点でマハゼ不利なのですが、両者ともに旨味甘みともに大いにあり。特に18cmのウロハゼはシロギスをしっかりさせたような食感で、「これ寿司にしたい」と思いました。
また、実際食べ比べたわけではないのですが、海で釣れる、いわゆる「落ちハゼ」は、刺身にしても泥臭さがなく特に絶品。良型の落ちハゼが釣れた際は、是非試してみてください。
また天ぷらについては、揚げたて熱々のマハゼを安定の100点満点とすると、ウロハゼは95点。やや頭と骨が硬いかな、と思いました。
ちょっと時間が経った2匹目のウロハゼは、更に頭と骨の硬さが気になり90点。しかし……ビールを飲みだした後にかぶりついたマハゼ、ウロハゼは、両者とも120点!細かいことなど気にせず、心豊かに一日をしめくくりましょう!
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
湊川