9月5日、高知県高知市浦戸湾へアカメ狙いで釣行した。数年前から狙い始め、手応えのない年月が過ぎていったが、今回の釣行で感動の1匹を手にすることができた。その模様をお伝えしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・白村つとむ)
幻の巨大魚「アカメ」狙いの釣行
日本三大怪魚の1つであるアカメ。数年前から狙い始め、手応えのない年月が過ぎていった。ある程度狙い方やポイントは絞り込めてはきたが、だからといってそうそう釣れる魚でもない。しかし、釣れないからといって、幻の魚のようにお目にかかることもできないのかと言えば、そうでもない。
アカメ自体の生息数は多い。そんなじれったさも含め、その迫力満点の巨体、宝石のように吸い込まれそうな赤い目がアカメの魅力なのだ。
2023年も7月から8月にかけて2度、8月から9月にかけても2度、高知までの遠征釣行が続いていた。さすがに体力的にもキツくはなってきていたが、諦めたらアカメに出会う確率はゼロ。毎度そう自分に言い聞かせて、高知への長い道程を走っていった。
そして今年4度目の遠征となった9月5日、当日は道中仮眠を取り午前10時ごろに現地へと到着した。
生きエサの確保から始める
このアカメ釣りで一番のネックとなるのが生きエサの確保だ。基本ボラを使うのだが、回遊がなければ全くエサが獲れずに終わることも少なくない。現地のベテラン含め、これが思いのほか難しい。しかし、フカセ釣りを普段やっている者として、本領発揮といきたいところだ。
ボラを狙いながらもフカセ釣りでクロダイ、キビレを釣っていく。この日もほどなくして、8匹のクロダイ、キビレをゲット。それをサシエに泳がせながらボラも狙っていった。取りあえず1日から2日分のエサは確保でき、ホッとしながらアカメのアタリを待つ。
アカメのアタリとは
アカメのアタリは、ドラグをフリーにしておくと、一気にジーッと引き出されるものや、チリチリとゆっくり止まらず走るものの2パターンが多い。実は今年だけで13回もアカメが食って走ったが、全てバラシ。すっぽ抜けが一番多く、数秒やり取りしてのバラシも数回。極めつけはワイヤーがアワセ切れしてしまい天を仰いだことも。
とにかくフッキングが難しいのもこの釣りの特徴で、何度も苦汁をなめてきた。当日もタックルは完璧に仕上げ、アカメのアタリを待つ。辺りが暗くなり日が暮れた午後7時20分、ついにその時が訪れた。