10月末、内房勝山の柾木丸から出船。カワハギ→タイ五目→アマダイと、仕立船ならではの気ままなリレーを楽しんだ。
まずはカワハギから
船長とあいさつを交わして乗船、仲間5人の席順はくじ引きで決めた。左舷ミヨシから江原さん、井上さん、右舷は木村さん、私、多田さんが並ぶ。
6時半に出港、航程約5分で浮島東方沖の水深35m前後の釣り場に到着、船首を風上の北に向けたところで船長がピーと笛で合図。釣り開始となった。
海況は晴れ、風速3~4mで潮色はやや濁りを含んだ青緑色。
エサはそれぞれアサリ、各種エビ、アオヤギとまちまち。私は4本バリ仕掛けで、上2本にブラックタイガーの切り身、下2本はアオヤギの切り身を付けた。
開始5分で多田さんに本命らしきシグナルがあったがバラシ。
ここから船中でアタリが続き、良型を思わせる魚がハリ掛かり。しかし、何が原因か分からないが、竿の穂先がぽっきり折れてバラシ。
あ然とする私の横で木村さんが下バリのバナメイエビに23cmカワハギをゲット。
数分後、同じポイントで江原さんがアサリを付けた下バリに22cm。
折れた穂先を取り除いて続行する私にも次々とアタり、物干し竿のようになった竿に24cmが掛かってくれた。
船長はまめに船を移動させて、少しでもアタリの多い場所を探ってくれる。開始から1時間後、多田さんにも本命がきて全員型を見る。
お次はタイ五目へ
しかし、カワハギのアタリは時間の経過とともに収束。3時間経過して2尾がやっと。この状況を見かねた船長から「カワハギが食わないからタイ五目をやってみたら」と、リレー釣りのアドバイスがでて、水深20m前後へ移動。
4人は五目釣りを開始、私はカワハギ釣りを続行しながら、ゲストで釣れた20cm級のアジを泳がせて青物を狙う。
周囲の船では、18~24cmアジや45~55cmイナダが上がっているのが見えたが、人数の少ないわれわれの船は、コマセ効果が弱く、アジがポツリポツリとアタる程度。
このあと、私の泳がせ竿に2度アタリがきて、50cm級のイナダをキャッチ。しかし、次に訪れた大きいアタリはスッポ抜けに終わってしまった。
続けてアマダイ狙いを
11時にアマダイ狙いに変更。
トラギスの洗礼を受けるが、船長はアタリが少ない場所は早めに移動、アタリが続く場所は長めに流してくれるので効率よく魚を拾える。
コマセワークのあと、底上1mにタナを取った直後にグン、グン、グンと強いアタリ。竿を立てて聞きアワせると、さらに魚の引きが強くなり、ハリ掛かりの手応えを実感。
電動リールの巻き上げダイアルを中速まで上げ、竿の角度はそのまま上向きに保持、強い3段引きにリールドラグも設定通りに滑ってくれた。
やがて、海面下に33cmのホワイトとピンクのグラデーションが美しい魚体が見えてきた。ハリスがたるまないようにたぐり、3本バリ仕掛けの中バリに食ってきた船中第1号のアマダイを抜き上げた。
この後、本命のアタリは遠ざかったが、イトヨリやアカタチ、ワニゴチ、ミノカサゴなど多彩な魚が上がった。