毎年全国数か所で予選大会が開かれる「アジングカップ2023」。アジング日本一を決めるトーナメントの淡路島大会に筆者も参加し、予選を1位で通過。決勝ラウンドを制して優勝を手にすることができた。今回は、その模様をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
優勝決定戦は激闘
やっと私の出番、予選一位の私から場所を選べるので、Nさんが釣っていた場所の横をセレクトした。その理由はアジのレンジが比較的一緒であることに加えて、一回戦でNさんが叩いていない場所で、まだフレッシュなアジが居る可能性が高いからである。
最初にセットしたのは0.6gの小豆ちゃんにJr1.3inのあめいろをセットしたものである。スタートの合図で一斉にキャスト。狙いのレンジに達したところで早めのリフト&フォールで誘う。3投目でアタリ。糸を張る程度に合わせるが掛からない。どうやらレンジは間違えてないようだ。
1匹リードのまま後半戦に突入
アタリの雰囲気から考えると、ジグヘッドはもう一つ軽い方が良さそうと判断して同じ小豆ちゃんの0.4gに交換した。ワームもより吸い込みやすい細長い形状のプランクトン1.8inにチェンジ。カラーはともしびである。
僅か0.2gのジグヘッドのウェイトが釣果に与える影響は嫌という程知っている。ダメなら戻すだけである。すると1投目からヒット!やはり決勝戦は豆アジ合戦だ。バケツに入れて次も狙うが、どうやらばらした一匹目と今釣った一匹でプレッシャーが掛かったようでアタリが出ない。
同じ場所にキャストして次はより深めまでフォールさせて誘う。すると足元の豆アジの群れの先で金属的なアタリが出た。ヒット!慎重に寄せて一気に抜く。無事2匹目をゲット。その間にNさんとYさんもヒットで1匹先行で抜けている。まだまだ油断できない。
4匹キャッチでタイムアップ
さらに同じレンジで1匹追加。このまま時間が過ぎてくれれば優勝だが、まだ時間は半分の10分を経過した所。まくり返される可能性も十分にある。さらに悪い事に今まで2匹釣ったレンジもプレッシャーで当たらなくなった。
再び表層レンジに戻して最後の絞り出し作戦にかけてみる。残り1分前、遂にアタリが出た。軽く合わせてキャッチ。しかし波止の上で針が外れ慌ててグリップで掴む。なんとか4匹、最後にもう一匹とキャストした所でタイムアップ。出来ることはやった。
優勝し全国大会の切符を手にする
バケツを集めて釣果を確認。Nさん、Yさん共に1匹、私4匹。その瞬間私の優勝が決まった。表彰式のためもう一度会場に戻る。帰りの車中は嬉しさもあるが、20分間の全集中の疲労感で一杯でもあった。表彰式で1位のコールがなされ表彰台の一番高い所に立った時、6年振りの1位返り咲きを実感できた。
優勝者は地方予選優勝者同士で戦う決勝戦に招待選手として参戦する権利が得られる。今年の12月が全国大会の予定日だ。場所は最後の地方大会が終わった直後に発表となる。さぁ12月の全国大会に向けてはとにかく練習である。淡路島大会覇者の名に恥じぬ戦いをしたい。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>
尾崎漁港